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高炉材とは、高炉メーカーでつくられた鋼材のことです。電炉材とは、電炉メーカーでつくられた鋼材です。高炉材は、化石燃料を用いて鉄鉱石を溶かす「高炉」により、鉄鋼製から銑鉄をつくり、鋼へと精錬します。今回は、高炉材の意味、電炉材との違い、高炉材のメーカー、高炉材の仕組みについて説明します。
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高炉材とは、高炉メーカーでつくられる鋼材のことです。高炉メーカーは、銑鉄をつくる高炉、銑鉄から鋼をつくる転炉、鋼を圧延する圧延機を保有しています。鋼材の元は、高炉からつくられるので、高炉材といいます。
高炉材をつくるには、大規模な設備が必要です。よって高炉メーカーは、日本で3社しかありません。圧延の意味は、下記が参考になります。
圧延とは?1分でわかる意味、ロールとの関係、読み方、圧延工程との関係
高炉材がつくられる仕組みの概略を説明します。
・高炉で鉄鉱石を溶かし、銑鉄(せんてつ)をつくる。製銑工程(せいせんこうてい)という。※鉄鉱石を溶かすのは高い温度が必要で、化石燃料、大規模な設備が必要。
・銑鉄を転炉により、鋼をつくる。製鋼工程という。
・鋼を圧延機で圧延し、所定の鋼板や形鋼をつくる。圧延工程という。
高炉材の大きな特徴は、鉄鉱石を溶かし銑鉄をつくる「高炉」の設備があることです。
高炉材と電炉材の違いを下記に整理しました。
高炉材 ⇒ 高炉メーカーでつくられた鋼材。高炉メーカーは、鉄鉱石を溶かし銑鉄をつくる高炉、銑鉄から鋼をつくる転炉、鋼を圧延する圧延機を一貫して行う設備を保有している。
電炉材 ⇒ 電炉メーカーでつくられた鋼材。電炉メーカーは、鉄クズを溶かし、鋼をつくる電炉、鋼を圧延する圧延機を一貫して行う設備を保有している。
電炉材は、鉄クズを溶かして鋼をつくります。聞いた感触は悪いですが、実際には高炉材と電炉材で品質の違いは無いと考えられます。よって、柱や梁に使うH形鋼は、電炉メーカーでもつくられています。
高炉材のメーカーは、下記です。
・新日鐵住金(日新製鋼を含む)
・JFEスチール
・神戸製鋼所
日本では、上記の3社しか高炉メーカーはありません。一方、電炉メーカーは8社程度あります。高炉材をつくるには、鉄鉱石を溶かし銑鉄をつくる高炉、銑鉄から鋼をつくる転炉、鋼を圧延する圧延機が必要です。
特に鉄鉱石を溶かす「高炉(溶鉱炉)」は大規模な設備が求められます。
今回は高炉材について説明しました。意味が理解頂けたと思います。高炉材は、高炉メーカーがつくる鋼材のことです。高炉材と電炉材の違いを覚えてくださいね。実は両者に品質上の違いはありません。また、高炉材の形鋼ができるまでの仕組みを理解してください。電炉材の仕組みを理解するといいですね。高炉材として一般的な鋼材にH形鋼があります。下記の記事も併せて参考にしてください。
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