建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 鋼構造の基礎 > 鋼材の許容応力度は?1分でわかる意味、安全率と長期、短期と求め方、ss400の値

鋼材の許容応力度は?1分でわかる意味、安全率と長期、短期と求め方、ss400の値

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


鋼材の許容応力度は、圧縮・引張・曲げの値が長期で「F/1.5」、短期で「F」です。せん断に対する許容応力度は長期でF/1.5√3、短期でF/√3です。Fを基準強度といいます。基準強度は告示2464号に規定されます。SS400の場合、F=235です。今回は鋼材の許容応力度と意味、安全率と長期、短期の求め方、ss400の値について説明します。


許容応力度、基準強度の意味は下記が参考になります。

許容応力度計算が簡単にわかる、たった3つのポイント

鋼材の基準強度とは?1分でわかる意味、F、許容応力度との関係

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

LINEで質問したい方はこちら ⇒ 【好評】管理人にLINEで質問してみよう

鋼材の許容応力度は?

鋼材の許容応力度は、建築基準法施行令第90条に規定されます。長期と短期ごとに値が違います。また、圧縮・引張・曲げ・せん断ごとに値が規定されます。許容応力度の単位は「N/m㎡」です。鋼材の許容応力度を下記に示します。


許容応力度の意味は下記が参考になります。

許容応力度計算が簡単にわかる、たった3つのポイント

鋼材の許容応力度(長期)

圧縮、引張り、曲げ F/1.5

せん断 F/1.5√3


Fは基準強度です。基準強度の値は、材質により値が変わります。ss400だとF=235ですが、ss490はF=325です。基準強度の詳細は下記が参考になります。なお鋼材の基準強度は、告示2464号に規定されます。

鋼材の基準強度とは?1分でわかる意味、F、許容応力度との関係


また、せん断の許容応力度は√3で割り算する点に注意しましょう。

鋼材の許容応力度(短期)

圧縮、引張り、曲げ F

せん断 F/√3


鋼材の短期許容応力度は、長期の値を1.5倍します。


ただし、圧縮力や曲げモーメントが作用する鋼材の許容応力度は、「座屈」による許容応力度低下を考慮します。よって、前述した「F/1.5やF」の値より小さいです。鋼材の許容圧縮応力度の求め方は、下記が参考になります。

許容圧縮応力度とは?1分でわかる意味、求め方、鋼材の値、コンクリートの値


許容曲げ応力度の求め方は、下記が参考になります。

許容曲げ応力度とは?1分でわかる意味、fbの計算式、ss400の値


なおJIS規格品の基準強度はFを1.1倍することが可能ですが、長期・短期時の設計では考慮せず、保有水平耐力計算時に考慮します。

鋼材の許容応力度と安全率、長期と短期の値と求め方

鋼材の許容応力度は、長期と短期で値が違います。下記と考えれば良いです。


長期=短期の1/1.5(短期÷1.5)

短期=基準強度


鋼材の短期の許容応力度は基準強度Fと同じです。長期は短期の許容応力度を1.5で割ります。1.5を安全率といいます。安全率の意味は下記が参考になります。

安全率ってなに?色んな材料の安全率と降伏強度との関係


なお長期と短期の考え方は、下記をご覧ください。

長期荷重・短期荷重

鋼材ss400の許容応力度

鋼材ss400の許容応力度を下記に示します。ss400の基準強度F=235(鋼材の厚さ40mm以下の場合)とします。

鋼材の許容応力度(長期)

圧縮、引張り、曲げ 235/1.5=156

せん断 F/1.5√3=90.6

鋼材の許容応力度(短期)

圧縮、引張り、曲げ F=235

せん断 F/√3=235/√3=135


材質や鋼材の厚みで基準強度Fの値が変わります。詳細は下記をご覧ください。

鋼材の基準強度とは?1分でわかる意味、F、許容応力度との関係

まとめ

今回は鋼材の許容応力度について説明しました。求め方、長期と短期の関係など理解頂けたと思います。鋼材の許容応力度は、長期=短期の1/1.5倍、短期=基準強度Fなどです。ただし、圧縮力や曲げモーメントが作用する鋼材は、個別に許容応力度の算定が必要です。座屈による許容応力度低下を考慮するためです。許容応力度、基準強度の意味など、下記も勉強しましょう。

許容応力度計算が簡単にわかる、たった3つのポイント

鋼材の基準強度とは?1分でわかる意味、F、許容応力度との関係

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


▼スポンサーリンク▼

▼【好評!】管理人おすすめ▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

noteで学ぶ建築士試験の構造

ゼロから建築士試験の構造を勉強しよう~!

ゼロから学ぶ建築士試験の構造

【好評】LINEで質問!

管理人に質問してみる?

友だち追加

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

【初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

▼【好評!】管理人おすすめ▼

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 鋼構造の基礎 > 鋼材の許容応力度は?1分でわかる意味、安全率と長期、短期と求め方、ss400の値
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事