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鉄骨造では外周部の柱の外に屋根、庇、床をつくる場合、一般に片持ち梁により支えます。片持ち梁は単純梁などと比べて応力、たわみが大きく、特に「たわみ」には注意が必要です。また、一般の床を支える場合、スパンが2m以上の片持ち梁の設計は注意が必要です。今回は、鉄骨片持ち梁の意味、スパン(長さ)、庇と鉄骨片持ち梁の関係について説明します。片持ち梁、鉄骨造の詳細は下記が参考になります。
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鉄骨造では外周部の柱の外に屋根、庇、床をつくる場合、一般に片持ち梁を設けます。片持ち梁は、構造力学では1つの支点を固定端とした梁です。鉄骨造の片持ち梁を作る場合は
① 柱と片持ち梁を剛接合する
② 受け梁と片持ち梁を剛接合し、反対側のスパンまで片持ち梁を延長する
方法があります。②の方法を下図に示します。受け梁と片持ち梁を剛接合しただけだと、受け梁に作用する曲げモーメントが処理できずねじれるため、必ず反対側のスパンまで梁を延長します。要するに、構造的に天秤の状態にして安定させます。
鉄骨片持ち梁のスパン(長さ)は応力およびたわみにより決定します。特に、片持ち梁は「たわみ」の影響が大きいため、スパンが2m以上になる場合、注意が必要です。
また、応力およびたわみは床荷重の大きさに左右されます。屋根または庇を支える鉄骨片持ち梁の場合、スパンを長くしても問題無いこともありますが、一般の床荷重を見込む場合は、2m以上のスパンにすると、かなり大きな梁せいが必要です。
なお、どうしても鉄骨片持ち梁にする必要がある場合(先端に柱を建てたくない場合)は、鉄骨片持ち梁の上からブレースで吊る方法もあります。梁の先端からブレースで吊れば、2点以上支持されるため、片持ち梁と比べて自由にスパンを設定できるでしょう。
ただし、鉄骨梁およびブレースとつながる柱にはブレースによる軸力が追加される点に注意します。
鉄骨造の庇は単独で設置できません。そのため、庇を受けるための鉄骨片持ち梁や鉄骨小梁、水平ブレースなどが必要になります。
今回は、鉄骨の片持ち梁について説明しました。鉄骨造では、外周部の柱の外に屋根、庇、床をつくる場合、片持ち梁が必要です。まずは片持ち梁の意味、たわみ、応力の計算を勉強しましょう。下記をご覧ください。
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