この記事の要点
隅柱とは、建物を平面的にみたとき、四隅に位置する柱です。
関連する用語として、中柱、側柱があります。
この記事では、隅柱とは何か、通し柱とどう関係するのかを整理します。
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隅柱とは、建物を平面的にみたとき、四隅に位置する柱です。
関連する用語として、中柱、側柱があります。
側柱は、建物の側に位置する柱、中柱は側柱および隅柱以外の柱です。
今回は隅柱の意味、読み方、隅柱の役割、隅柱と通し柱の関係、出隅との違いについて説明します。
※中柱の意味は、下記の記事が参考になります。
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隅柱は、建物を平面的にみたとき、四隅に位置する柱のことです。下図をみてください。これが隅柱です。また、建物の中央付近にある柱を中柱、建物の側にある柱を、側柱といいます。
隅柱は、構造的に下記の特徴があります。
長期荷重の軸力は、中柱や側柱に比べて小さい
地震時(水平荷重時)の軸力は、中柱や側柱に比べて大きい。
下図をみてください。長期荷重(鉛直荷重)の軸力は、負担面積に比例して大きくなります。隅柱は負担面積が小さいため、長期荷重による軸力も小さいです。
一方、地震時の軸力(変動軸力)は、中柱や側柱では打ち消しあうため小さいです。隅柱は、打ち消す力が無いので、中柱や側柱に比べて大きな値が作用します。※中柱の特徴は下記の記事も参考になります。
柱軸力の算定、考え方は下記の記事が参考になります。
隅柱は「すみばしら」と読みます。隅柱に関係する用語の読み方を下記に整理しました。
中柱 ⇒ なかばしら
側柱 ⇒ がわばしら
通し柱 ⇒ とおしばしら
管柱 ⇒ くだばしら
前述したように、隅柱は地震時に軸力が大きいです。地震時の軸力は、引っ張る力も作用します。管柱(階ごとに途切れる柱)とする場合、引張力を伝達できるよう、適切な金物を用います。
また、隅柱は建物の位置を決める役割があります。管柱を使うより、1本ものの通し柱の方が、各階で柱の位置がずれないため、都合が良いですね。
建築基準法施行令第43条5項では、隅柱について下記の規定があります。
階数が2以上の建築物における、隅柱またはこれに準ずる柱は通し柱としなければならない。※ただし、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合においては、この限りではない。
隅柱と出隅の違いを下記に整理しました。
隅柱 ⇒ 建物を平面的にみたとき、四隅に位置する柱のこと
出隅 ⇒ 床や屋根で、外側に向いた隅部のこと
※出隅の意味は、下記の記事が参考になります。
根拠・参考
実務では、設計条件・仕様書・適用する規準により確認してください。
隅柱を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 隅柱 | 建物四隅に位置する柱 | 地震時に最大軸力が生じる |
| 側柱 | 建物の側面に位置する柱 | 隅柱と中柱の中間的な軸力 |
| 通し柱 | 複数階を貫く一本の柱 | 建築基準法で隅柱への適用を規定 |
今回は隅柱について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
隅柱は、建物を平面的にみたとき、四隅に位置する柱です。
隅柱は長期軸力が小さく、地震時軸力が大きいです。
扁平な建物を設計するとき注意しましょう。
大きな引き抜き力が作用します。
また、木造建築物と隅柱、通し柱の関係も覚えてくださいね。
下記の記事も併せて参考にしてください。
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隅柱とは何で、中柱・側柱とどう違いますか?
隅柱(すみばしら)は建物を平面的にみたとき四隅に位置する柱です。側柱(がわばしら)は建物の側に位置する柱、中柱(なかばしら)は側柱・隅柱以外の柱です。
隅柱の構造的な特徴は?
長期荷重(鉛直荷重)の軸力は負担面積に比例しますが、隅柱は負担面積が小さいため長期軸力が小さくなります。一方、地震時の軸力(変動軸力)は中柱や側柱では打ち消しあって小さいですが、隅柱は打ち消す力がないため大きな値(引っ張る力も)が作用します。
隅柱と通し柱の関係(法規)は?
建築基準法施行令43条5項では、階数が2以上の建築物における隅柱またはこれに準ずる柱は通し柱としなければならない(ただし接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するよう補強した場合を除く)と規定されています。隅柱は地震時に引張力が作用するため、管柱とする場合は引張力を伝達できる適切な金物を用います。
