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ALC外壁とは|構造・欠点・メーカーと窯業系サイディングとの違いを解説

この記事の要点

鉄骨造の建物で外壁にALCが使われているのをよく見るが、なぜ木造や鉄筋コンクリート造では少ないのかを知っておくと材料選定の理由がわかる。ALCは軽量で断熱性が高い反面、吸水しやすいという欠点がある。

この記事ではALC外壁の構造・特性・欠点・主要メーカー・窯業系サイディングとの違いを解説する。

ALCはコンクリートに空気を沢山入れて軽量化した材料で、鉄骨構造の外壁や床材に使われます。

この記事では、ALC外壁とは何か、構造上の特徴はどうなっているのか、他の外壁材とどう違うのかを整理します。

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ALC外壁とは、ALC材による外壁です。

ALCはコンクリートに空気を沢山入れて軽量化した材料で、鉄骨構造の外壁や床材に使われます。

今回は、そんなALC外壁の構造や欠点、主要なメーカー、各材料との違い(サイディング、鉄筋コンクリート)について説明します。


※また外壁に関わらず、屋根や床に利用されます。ALC床については、下記が参考になります。

ALC床とは?意味・荷重・欠点・厚さ

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ALC外壁とは?

ALC外壁とは、ALC材による外壁です。

※ALCは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略。

簡単にいうと、空気を沢山入れたコンクリートです。

鉄筋コンクリートの1/3の重量で、とても軽量です。

※鉄筋コンクリートについては、下記が参考になります。

RCとは?意味・何の略・RC構造の特徴とSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)との違い


ALC材は下図のように600幅のパネルで製作されます。

ALCパネル

幅は600mmで一定ですが、長さは2000~5000mmなど、比較的自由に決められます(各メーカーで差がある)。


よってALCを外壁に使う時は、1枚600mmの幅を順次建てこみます。

ALC外壁と鉄骨構造の関係

ALC外壁は、おもに鉄骨構造の外壁として使います。下図のように、鉄骨梁に取り付けたアングル材とALC外壁、金物同士を留めます。

ALC外壁

出典:旭化成へーベルALC

https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/hebel/download/hebel_cad/index.html)


※アングル材については、下記が参考になります。

アングルとは?建築鋼材(山形鋼)の用途・規格・チャンネルとの違い


下図はパラペット部のALC外壁の構造です。一般部と同様に、梁に取り付けたアングル材とALC外壁、金物同士を留めます。

パラペット部のALC外壁

出典:旭化成へーベルALC

https://www.asahikasei-kenzai.com/akk/hebel/download/hebel_cad/index.html)

※パラペットについては、下記が参考になります。

パラペットの特徴や設ける理由がすぐにわかる、たった1つのポイント

ALC外壁の欠点

ALC外壁の欠点は下記です。主に鉄筋コンクリート外壁との比較と考えてください。


・遮音性に劣る

・防水性に劣る

・耐久性に劣る

・デザイン性に劣る


軽量化するため、内部に気泡を多量に含んでいます。空気は音を簡単に伝えるので遮音性は低いです(私たちの声も、空気が振動して伝わりますよね)。


またALC外壁は、パネルを1枚づつ建てこんでつくります。パネル同士のすき間はシーリングにより防水しますが、気密性は十分といえません。


鉄筋コンクリートより密度が小さい分、耐久性も劣ります。デザイン性もけっして優れているとはいえません。


欠点がある分、ALCには多くのメリットもあります。下記に示します。


・軽量(鉄筋コンクリートに比べると)

・規格品を工場制作するため施工性がよい

・断熱性能が高い(内部に気泡が多く含まれるため)

・耐火性能もよい


これらのメリット、デメリットをよく理解し、ALC外壁を採用したいですね。

ALC外壁の主要メーカー

ALCの主要メーカーは主に3会社あります。


・旭化成へーベル

・クリオン

・シポレックス


各メーカーで外壁厚のタイプ、支持スパンなど若干違うことに注意してください。

ALC外壁と各材料の違い

ALC外壁と、その他の外壁の違いを整理しました(鉄筋コンクリ―トについては前述と重複しています)。

鉄筋コンクリート

RC外壁に比べ、ALC外壁は軽量です。これが一番大きなメリットです。軽量のため地震力も小さく、構造躯体を省力化できます。


一方で、居住性に劣ります。遮音性や振動、防水性など、適切な仕上げを行う必要があります。

サイディング

普通、住宅やアパートの外壁をサイディングでつくります。ALC外壁に比べるとさらに軽量で安価だからです。


ただ耐久性、断熱性能、耐火性能など、ALC外壁と比較すると見劣りします。※サイディングについては、下記が参考になります。

サイディングの役割は?種類と耐震性について

混同しやすい用語

ALC外壁とコンクリート外壁

ALC(軽量気泡コンクリート)はコンクリートに空気を多く含ませた軽量材料で、密度は普通コンクリートの約3分の1です。

耐力壁としての強度は異なります。

ALC外壁とサイディング外壁

サイディングはALCより安価ですが、耐久性・断熱性能・耐火性能では劣ります。

鉄骨構造の外壁ではALCがよく採用されます。

ALCの断熱性能と耐火性能

ALCは断熱性と耐火性に優れますが、吸水しやすく凍害に弱いという欠点があります。

コンクリートとは異なる特性をもちます。

ALC外壁を整理した表を示します。

項目内容備考
材料軽量気泡コンクリート(ALC)RC比1/3の重量
メリット軽量・断熱性・耐火性・施工性良好鉄骨構造に適用
デメリット遮音・防水・耐久性・デザイン性に劣る適切な仕上げが必要

まとめ

今回はALC外壁について説明しました。

ALC外壁の構造、欠点が理解頂けたと思います。

メリット、デメリットを理解しましょう。

今後ALC外壁を用いて設計するときは、納まりも重要です。

納まりに関しては、各メーカーが資料を配布しています。

積極的に利用してください。

下記も参考になります。

外壁・内壁とは|読み方・違い・厚みを解説

建築の納まりとは?意味・図面での表し方と勉強方法・おすすめ本

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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