この記事の要点
荷重変位曲線は横軸を変位、縦軸に荷重をとったグラフです。
荷重変位曲線から力学性状や、傾きからばね定数が分かります。
この記事では、荷重変位曲線とは何か、傾きから何がわかるのか、応力ひずみ曲線とどう違うのかを整理します。
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荷重変位曲線は横軸を変位、縦軸に荷重をとったグラフです。荷重変位曲線から力学性状や、傾きからばね定数が分かります。今回は荷重変位曲線の意味、傾き、伸び、応力ひずみ曲線の関係について説明します。
※応力ひずみ曲線は下記の記事が参考になります。
応力ひずみ線図とは?ヤング率との関係・見方と材料別の特徴(鋼材・コンクリート・脆性材料)
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荷重変位曲線とは、横軸に変位、縦軸に荷重をとったグラフです。下図をみてください。これが荷重変位曲線です。
荷重と変位には下式の関係があります。これをフックの法則といいます。
p=kx
pは荷重、kはバネ定数、xは変位です。※フックの法則は下記の記事が参考になります。
上式より、荷重変位曲線が比例関係にあるとき、その傾きは「ばね定数」を意味します。傾きが急こう配になると、その構図物は「剛性が高い」と判断できます。※剛性の意味は、下記の記事が参考になります。
剛性とは?変形しにくさの意味・強度との違い・計算式・単位を解説
下図をみてください。荷重が直線的に増加し、ある点で急激に落ちました。この構造物は変形が小さく、荷重(耐力)も大きいです。固く耐力の大きな耐震壁やブレース構造だと判断できます。
※耐震壁は下記が参考になります。
耐震壁とは?耐力壁との違い・役割・EW記号をわかりやすく解説
一方、下図のように、ある点から荷重は増加しませんが維持し続ける構図物もあります。これは、ラーメン構造で粘り強い(靭性のある)構造物でしょう。
※靭性の意味は下記が参考になります。
靱性(じんせい)とは?意味・靭性のある材料と建物の耐震性・脆性との違い
このように、荷重変位曲線をみれば構造物の大まかな力学性状を判断できます。
荷重変位曲線の傾きはバネ定数を意味します。要するに、構造物や材料の「固さ(かたさ)」です。
鋼は伸びやすい材料です。「伸びやすい」と聞くと不安に思うでしょう。しかし、地震エネルギーを吸収しやすいとも言えます。下図をみてください。耐力は高いが、すぐに壊れる建物。耐力は小さいが粘り強い建物。どちらも一長一短あるのです。
荷重変位曲線は、主に構造物などの力学性状を把握するために役立ちます。一方、応力ひずみ曲線は、ある材料の性状を確認するとき役立ちます。※応力ひずみ関係、フックの法則の意味は、下記の記事が参考になります。
応力ひずみ線図とは?ヤング率との関係・見方と材料別の特徴(鋼材・コンクリート・脆性材料)
混同しやすい用語
たわみ
たわみは部材全体の変位量で、ひずみは単位長さあたりの伸び縮みです。
計算式と意味が異なります。
応力度
応力度はひずみにヤング係数をかけた値(σ=Eε)で、ひずみ(ε=ΔL/L)は無次元量です。
荷重変位曲線を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 横軸 | 変位 | 構造物の変形量 |
| 縦軸 | 荷重(耐力) | 作用する力の大きさ |
| 傾き | ばね定数(剛性) | 急こう配→剛性が高い |
今回は荷重変位曲線について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
荷重変位曲線は、縦軸に荷重、横軸に変位をとったグラフです。
構造物の力学性状を把握するとき役立ちます。
荷重変位曲線の傾きが何を表すのか理解しましょう。
下記の記事も併せて参考にしてくださいね。
応力ひずみ線図とは?ヤング率との関係・見方と材料別の特徴(鋼材・コンクリート・脆性材料)
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
