この記事の要点
完全弾塑性体とは、降伏後の応力を維持しつつ、ひずみが増大する材料です。
完全弾塑性体が示す応力ひずみ関係をバイリニア型といいます。
この記事では、完全弾塑性体とは何か、バイリニア型とはどのような挙動か、弾塑性状態・塑性状態の違いを整理します。
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完全弾塑性体とは、降伏後の応力を維持しつつ、ひずみが増大する材料です。
完全弾塑性体が示す応力ひずみ関係をバイリニア型といいます。
今回は完全弾塑性体の意味、定義、バイリニア、弾塑性状態、塑性状態の意味について説明します。
※弾性、塑性、降伏の意味は下記の記事が参考になります。
降伏点とは?1分でわかる意味、求め方、SS400の値、単位、引張強さ
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完全弾塑性体とは、降伏後の応力を維持しつつ、ひずみが増大する材料です。下図をみてください。これが完全弾塑性体でみられる応力ひずみ曲線です。
鋼材の応力ひずみ関係によく似ています。鋼材の応力ひずみ関係は下記の記事が参考になります。
応力ひずみ線図とは?ヤング率との関係・見方と材料別の特徴(鋼材・コンクリート・脆性材料)
完全弾塑性体が示す応力ひずみ関係をバイリニアといいます。振動解析を行う場合など、最も基本的な応力ひずみ関係のモデルです。
なお、バイリニアは「bi-linear」のことです。Biは2つの、linearは線形、直線を意味します。2つの直線を描いたモデルということです。よって、下図のように直線が3つあるモデルを、トリリニア型といいます。
完全弾塑性体では応力度増えるに従い、下記の状態が起きます。
・弾性状態
・降伏状態
・弾塑性状態
・全塑性状態
弾性状態とは、降伏するまでの状態です。応力とひずみは比例関係にありフックの法則が成り立ちます。
降伏状態とは、フックの法則が成り立つ最大の応力度での状態です。
降伏状態を過ぎると、弾塑性状態に移行します。断面の縁部分では降伏していますが、他の断面では弾性状態を維持しています。塑性と弾性が混在した状態なので、弾塑性状態といいます。
全ての断面が塑性状態になることを、全塑性状態といいます。全塑性状態の意味は、下記の記事が参考になります。
弾性状態⇒降伏状態⇒弾塑性状態⇒全塑性状態を、断面に生じる応力度で表しました。下図をみてください。
※下記も参考になります。
混同しやすい用語
弾性状態
荷重を除去すると変形が完全に元に戻る状態。
応力とひずみが比例関係(フックの法則)にあり、降伏点以下の応力で生じる。
弾塑性状態
断面の一部(縁部)が降伏し塑性化し、他の部分がまだ弾性を保っている混在状態。
完全弾塑性体では降伏後もひずみが増大する。
全塑性状態
断面の全体が塑性化した状態。
塑性ヒンジが形成され、それ以上の曲げモーメントを負担できない限界状態。
全塑性モーメントに達したとき。
完全弾塑性体の特性を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 完全弾塑性体 | 降伏後に応力一定でひずみが増大する材料 | バイリニア型応力ひずみ関係 |
| 弾性状態 | 荷重除去で変形が回復する状態 | 降伏点以下で成立 |
| 塑性状態 | 荷重除去後も残留変形が残る状態 | 降伏点超過後に発生 |
今回は完全弾塑性体について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
完全弾塑性体は、降伏後の応力を維持しつつ、ひずみが増大するような材料です。
この応力ひずみ関係をバイリニア型といいます。
完全弾塑性体と弾性状態から全塑性状態に至るまでの、応力度の変化も理解しましょう。
下記の記事も参考にしてください。
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完全弾塑性体とは何ですか?
完全弾塑性体は、降伏後の応力を維持しつつ、ひずみが増大する材料です。その応力ひずみ曲線は鋼材の応力ひずみ関係によく似ています。
バイリニア型とトリリニア型の違いは?
完全弾塑性体が示す応力ひずみ関係をバイリニア(bi-linear、bi=2つの、linear=線形・直線)型といい、2つの直線で描いたモデルです。振動解析などで最も基本的なモデルです。直線が3つあるモデルはトリリニア型といいます。
