1. HOME > 構造計算の基礎 > 傾斜地の建築物のデメリットは?1分でわかるデメリット、基礎の関係

傾斜地の建築物のデメリットは?1分でわかるデメリット、基礎の関係

傾斜地に建てる建築物は、構造的にいくつかのデメリットがあります。主に、地盤の問題により基礎のグレードを高くします。もちろん適切に設計すれば、安全性は問題ないですが、その分コストが大きくなります。今回は傾斜の建築物のデメリットと、基礎の関係について説明します。※基礎については下記の記事が参考になります。

布基礎と独立基礎、ベタ基礎の違いと、本当に伝えたい各基礎の特徴

傾斜地で建てる建築物のデメリットは?

傾斜地は、一般の土地より割安で眺望が良いです。メリットが多いですが、デメリットもあります。下記に整理しました。


・建物に土圧が作用する

・耐震性が低いため、一般の建物よりコストが高くなる

・がけ条例にかかると、建物を崖から一定距離離す


下図をみてください。傾斜地に建物を造るとき、部分的に土圧が作用します。土圧とは、「土による荷重」です。土圧については下記の記事が参考になります。

土圧ってなに?良く分かる土圧の算定方法や土圧の種類


または擁壁を設けて、土が崩れないよう対処します。

傾斜地の建築物

平坦な土地に建てるより、躯体(構造部材)のコストが高くなります。※躯体の意味は、下記の記事が参考になります。

躯体とは?1分でわかる意味、種類、読み方、仕上げとの違い


傾斜地の中には、軟弱な地盤もあります。よって基礎を適切な支持層まで埋め込む必要があります。下図をみてください。傾斜地に建てると、部分的に基礎を長くする可能性もあるのです。

傾斜地と基礎

また傾斜地は、地震や大雨で土砂災害の恐れがあります(傾斜地ごと流されるなど)。建築家の判断だけでなく、「構造設計者」や地盤の専門家による知見が必要です。


もちろん、適切な設計をすれば、耐震性に問題ありませんが、その分コストはかさみます。


がけ条例については後述します。

傾斜地に建てる建築物とがけ条例

がけ条例とは、高さ2mを崖に接している建物は、がけから所定の距離離すことを定める条例です。例えば愛知県では、


が義務付けられます。がけ条例は各都道府県で、規準が違います(あくまで条例のため)。まずは、建築予定の敷地が、がけ条例に該当するのか確認したいですね(各都道府県にご確認ください)。


がけ条例に該当すれば、望んでいた位置に建築できない可能性もあります。

まとめ

傾斜地で建築物を建てる場合、基礎工事のコストが高くなります。傾斜地の土地が安くても、基礎工事費が普通より高くなるので注意してください。また、がけ条例にかかる場合は、崖から建物を一定距離離します。崖条例については、各都道府県にご確認ください。傾斜地は、土地が割安で、眺望もよいです。一方で、デメリットが多いことも覚えてくださいね。

▼この記事を今すぐSNSでシェアする▼


▼こちらも人気の記事です▼

▼人気の記事ベスト3▼

▼いつでも構造力学の問題が解ける!▼

構造ウェブ問題集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

スポンサーリンク

検索

カスタム検索

プロフィール

おすすめ特集

note始めました 構造ウェブ問題集

人気の記事ベスト3

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

  1. HOME > 構造計算の基礎 > 傾斜地の建築物のデメリットは?1分でわかるデメリット、基礎の関係