この記事の要点
建築士は「設計」と「工事監理」という2つの独占業務を行えます。
工事監理とは、設計図書通りに工事が実施されているか、確認することです。
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建築士は「設計」と「工事監理」という2つの独占業務を行えます。工事監理とは、設計図書通りに工事が実施されているか、確認することです。今回は、建築の監理、工事監理の意味、施工管理との違い、仕事内容、必要な資格について説明します。※建築設計については下記が参考になります。
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一般的に、建築の「監理」とは「工事監理」のことをいいます。実際は、監理と工事監理の定義は違いますが、実務ではほとんど気にしていません。※監理と工事監理の違いは、国土交通省のパンフレットがわかりやすいです。
参考 国土交通省工事管理ガイドライン策定パンフレットP8より ⇒ http://www.mlit.go.jp/common/001185127.pdf
監理と工事監理の違いを下記に整理しました。
※設計図書は、下記が参考になります。
工事監理の業務は主に2つあります。
例えば、鉄骨造は製作する前に製作図(施工図)をつくります。製作図に基づいて、鉄骨の骨組みやガセットプレートの接合部をつくるので、ここで設計図との照合が必要です。あるいは鉄骨屋さんから、設計者に対して「質疑」という形で、納まりの変更などが要望されます。
また鉄筋コンクリート造では、配筋検査を行います。※配筋検査については下記が参考になります。
配筋とは?1分でわかる意味、読み方、種類、配筋検査、鉄筋の名称
配筋検査では、実際の配筋が設計図書通りに実施されているか確認します。配筋検査をクリアしないとコンクリートは打設しません。これも工事監理業務の1つです。
上記だけでなく、基礎をつくってから竣工するまで工事監理の仕事は必要です。
監理(工事監理)と管理の違いを下記に整理しました。
監理は建築士(設計者側)の独占業務です。一方、管理は「施工管理」といい、施工者側の行う業務です。
ところで、私は学生の頃、施工管理のインターンシップへ行きました。ゼネコンの所長と副所長などについてまわり、職人さんが安全に働けるようゴミや危ない物をどかしました。現場には、危険がつきものです。安全な現場をつくることも施工管理の仕事です。
また、所長から「管理の仕事は、現場の社長みたいなものだ」とおっしゃっていました。施工管理は、工程、品質、安全、予算などをマネージメントする仕事です。確かに、社長業に通じるものがありますね。
工事監理は、建築士の独占業務です。工事監理に必要な資格を下記に整理しました。
各建築士に応じて、工事監理できる建築物の規模などが変わります。
混同しやすい用語
工事監理(こうじかんり)
工事を設計図書と照合し、設計図書通りに実施されているかを確認する業務。建築士の独占業務。
施工管理(せこうかんり)
工程・品質・安全・予算などが適切となるよう調整・指示・確認する業務。施工者側が行う。
監理(かんり)
工事監理を含めた監理者の監理業務全般の総称。工事監理よりも広い概念。
建築の監理を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 工事監理 | 工事が設計図書通りに実施されているか確認する業務 | 建築士の独占業務 |
| 施工管理 | 工程・品質・安全・予算などを調整・指示・確認する業務 | 施工者側が行う |
| 必要資格 | 一級建築士・二級建築士・木造建築士 | 規模により異なる |
今回は建築の監理について説明しました。意味が理解頂けたと思います。工事監理の定義を理解してください。一級建築士の試験でも頻出するポイントです。また、実務では当たり前のことなので、管理と工事監理の違いは覚えたいですね。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築の監理に関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。定義と計算の両面から理解しておきましょう。
建築の監理の定義・適用条件・計算式は建築士試験の構造分野で出題される基本事項です。
用語の定義を正確に理解したうえで、関連する規準・法令との関係を整理することが大切です。