建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 一級建築士、二級建築士の勉強 > 劣化対策等級とは?1分でわかる意味、等級2と3の違い、耐震等級との違い

劣化対策等級とは?等級2・3の違いと耐震等級との使い分け

この記事の要点

住宅性能評価書で劣化対策等級が求められるとき、「等級2と3で何が違うのか」を把握しておかないと仕様の選定が難しくなります。耐震等級と混同しやすいので整理しておくことが大切です。

この記事では、劣化対策等級の意味と等級別の要件、耐震等級との違いを解説します。

等級1~3まであり、3が最も高品質です。

この記事では、劣化対策等級とは何か、等級2と3はどう違うのか、耐震等級とどう違うのかを整理します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


劣化対策等級は、構造躯体の劣化のしにくさを示します。

等級1~3まであり、3が最も高品質です。

劣化対策等級と似た用語で、耐震等級があります。

耐震等級は、住宅の地震に抵抗する度合いを示します。

今回は、劣化対策等級の意味、等級2と3の違い、耐震等級との違いについて説明します。

※耐震等級の意味は、下記の記事が参考になります。

耐震等級とは?1分でわかる意味、建築基準法との関係、マンションの等級

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

劣化対策等級とは?

劣化対策等級は、構造躯体の劣化のしにくさを示します。等級に応じて、大規模な改修工事が不要な期間が長くなり、相応の劣化対策が求められます。等級3が最も性能が高いです。下記に、劣化対策等級と劣化が生じない期間を示します。


等級3 ⇒ 75~90年程度、大規模な改修工事が不要となるよう劣化対策を行う

等級2 ⇒ 50~60年程度、大規模な改修工事が不要となるよう劣化対策を行う

等級1 ⇒ 建築基準法程度

劣化対策等級と劣化現象

劣化対策等級で定義される構造躯体の「劣化」を下記に整理しました。


鉄骨造 ⇒ 錆による断面欠損など

鉄筋コンクリート造 ⇒ 中性化、凍結融解によるひび割れ、鉄筋の錆など

木造 ⇒ 腐食、シロアリ被害など


凍結融解とは、寒冷地などでコンクリート中の水分が凍って解ける現象です。

水が氷に変わるとき、体積が膨張します。

膨張するときの圧力で、コンクリートにひび割れが生じます。

ひび割れから、鉄筋に錆が生じる恐れがあります。

※凍結融解の意味は、下記の記事が参考になります。

凍結深度ってなに?凍結深度と基礎の関係

劣化対策等級2と3の違い

劣化対策等級2と3の違いを、下記に整理しました。


等級3 ⇒ 75~90年程度、大規模改修工事が不要

等級2 ⇒ 50~60年程度、大規模改修工事が不要


大規模改修工事が不要となる期間が、等級2と3で異なります。劣化対策等級と似た考え方に、計画共用期間があります。短期から超長期まで等級が分かれており、構造躯体の耐久性を示します。計画共用期間の考え方は、下記の記事が参考になります。

計画共用期間とは?1分でわかる意味、読み方、耐用年数、強度との関係

劣化対策等級と耐震等級との違い

劣化対策等級と耐震等級の違いを下記に整理しました。


劣化対策等級 ⇒ 構造躯体の劣化のしにくさを示す

耐震等級 ⇒ 地震に抵抗する度合いを示す


耐震等級の意味は、下記が参考になります。

耐震等級とは?1分でわかる意味、建築基準法との関係、マンションの等級

混同しやすい用語

劣化対策等級 vs 耐震等級

劣化対策等級は構造躯体の劣化のしにくさ(耐久性)を示す等級で、耐震等級は地震に抵抗する度合いを示す等級です。

どちらも等級1~3があり、3が最も性能が高いです。

劣化対策等級2 vs 劣化対策等級3

劣化対策等級2は50~60年程度、等級3は75~90年程度、大規模な改修工事が不要となる期間の違いがあります。

等級3の方がより長期にわたる劣化対策が求められます。

劣化対策等級を整理した表を示します。

項目内容備考
等級1建築基準法の基準を満たすレベル最低基準
等級2劣化対策を標準的に実施したレベル長期優良住宅の基準
等級3最も高い劣化対策を実施したレベル最高品質・耐久性

まとめ

今回は劣化対策等級について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

劣化対策等級は、構造躯体の劣化のしにくさを表します。

劣化対策等級の意味、等級2と3の違いを覚えてください。

また、他の基準として、耐震等級、耐風等級、耐積雪等級など併せて参考にしてくださいね。

耐震等級とは?1分でわかる意味、建築基準法との関係、マンションの等級

耐積雪等級とは?等級2の基準・一般区域と多雪区域の違いと積雪荷重の計算

耐風等級とは|等級1・2の違いと台風対応の設計基準をわかりやすく解説

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

理解度チェック

Q.

劣化対策等級とは何ですか?

答えを見る

構造躯体の劣化のしにくさ(耐久性)を示す等級です。等級1〜3があり3が最も性能が高く、等級に応じて大規模な改修工事が不要となる期間が長くなります。

Q.

劣化対策等級2と3の違いは何ですか?

答えを見る

大規模な改修工事が不要となる期間が異なります。等級2は50〜60年程度、等級3は75〜90年程度です(等級1は建築基準法程度)。

Q.

劣化対策等級と耐震等級の違いは何ですか?

答えを見る

劣化対策等級は構造躯体の劣化のしにくさ(耐久性)を示し、耐震等級は地震に抵抗する度合いを示します。どちらも等級1〜3があり、3が最も性能が高いです。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

二級建築士の構造を独学で攻略

・過去問の使い方と勉強法をわかりやすく解説

・まずはこの記事から ⇒  二級建築士の構造の勉強法

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 一級建築士、二級建築士の勉強 > 劣化対策等級とは?1分でわかる意味、等級2と3の違い、耐震等級との違い
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事