この記事の要点
住宅性能評価書で劣化対策等級が求められるとき、「等級2と3で何が違うのか」を把握しておかないと仕様の選定が難しくなります。耐震等級と混同しやすいので整理しておくことが大切です。
この記事では、劣化対策等級の意味と等級別の要件、耐震等級との違いを解説します。
等級1~3まであり、3が最も高品質です。
この記事では、劣化対策等級とは何か、等級2と3はどう違うのか、耐震等級とどう違うのかを整理します。
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劣化対策等級は、構造躯体の劣化のしにくさを示します。
等級1~3まであり、3が最も高品質です。
劣化対策等級と似た用語で、耐震等級があります。
耐震等級は、住宅の地震に抵抗する度合いを示します。
今回は、劣化対策等級の意味、等級2と3の違い、耐震等級との違いについて説明します。
※耐震等級の意味は、下記の記事が参考になります。
耐震等級とは?1分でわかる意味、建築基準法との関係、マンションの等級
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劣化対策等級は、構造躯体の劣化のしにくさを示します。等級に応じて、大規模な改修工事が不要な期間が長くなり、相応の劣化対策が求められます。等級3が最も性能が高いです。下記に、劣化対策等級と劣化が生じない期間を示します。
等級3 ⇒ 75~90年程度、大規模な改修工事が不要となるよう劣化対策を行う
等級2 ⇒ 50~60年程度、大規模な改修工事が不要となるよう劣化対策を行う
等級1 ⇒ 建築基準法程度
劣化対策等級で定義される構造躯体の「劣化」を下記に整理しました。
鉄骨造 ⇒ 錆による断面欠損など
鉄筋コンクリート造 ⇒ 中性化、凍結融解によるひび割れ、鉄筋の錆など
木造 ⇒ 腐食、シロアリ被害など
凍結融解とは、寒冷地などでコンクリート中の水分が凍って解ける現象です。
水が氷に変わるとき、体積が膨張します。
膨張するときの圧力で、コンクリートにひび割れが生じます。
ひび割れから、鉄筋に錆が生じる恐れがあります。
※凍結融解の意味は、下記の記事が参考になります。
劣化対策等級2と3の違いを、下記に整理しました。
等級3 ⇒ 75~90年程度、大規模改修工事が不要
等級2 ⇒ 50~60年程度、大規模改修工事が不要
大規模改修工事が不要となる期間が、等級2と3で異なります。劣化対策等級と似た考え方に、計画共用期間があります。短期から超長期まで等級が分かれており、構造躯体の耐久性を示します。計画共用期間の考え方は、下記の記事が参考になります。
計画共用期間とは?1分でわかる意味、読み方、耐用年数、強度との関係
劣化対策等級と耐震等級の違いを下記に整理しました。
劣化対策等級 ⇒ 構造躯体の劣化のしにくさを示す
耐震等級 ⇒ 地震に抵抗する度合いを示す
耐震等級の意味は、下記が参考になります。
耐震等級とは?1分でわかる意味、建築基準法との関係、マンションの等級
混同しやすい用語
劣化対策等級 vs 耐震等級
劣化対策等級は構造躯体の劣化のしにくさ(耐久性)を示す等級で、耐震等級は地震に抵抗する度合いを示す等級です。
どちらも等級1~3があり、3が最も性能が高いです。
劣化対策等級2 vs 劣化対策等級3
劣化対策等級2は50~60年程度、等級3は75~90年程度、大規模な改修工事が不要となる期間の違いがあります。
等級3の方がより長期にわたる劣化対策が求められます。
劣化対策等級を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 等級1 | 建築基準法の基準を満たすレベル | 最低基準 |
| 等級2 | 劣化対策を標準的に実施したレベル | 長期優良住宅の基準 |
| 等級3 | 最も高い劣化対策を実施したレベル | 最高品質・耐久性 |
今回は劣化対策等級について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
劣化対策等級は、構造躯体の劣化のしにくさを表します。
劣化対策等級の意味、等級2と3の違いを覚えてください。
また、他の基準として、耐震等級、耐風等級、耐積雪等級など併せて参考にしてくださいね。
耐震等級とは?1分でわかる意味、建築基準法との関係、マンションの等級
耐積雪等級とは?等級2の基準・一般区域と多雪区域の違いと積雪荷重の計算
耐風等級とは|等級1・2の違いと台風対応の設計基準をわかりやすく解説
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劣化対策等級とは何ですか?
構造躯体の劣化のしにくさ(耐久性)を示す等級です。等級1〜3があり3が最も性能が高く、等級に応じて大規模な改修工事が不要となる期間が長くなります。
劣化対策等級2と3の違いは何ですか?
大規模な改修工事が不要となる期間が異なります。等級2は50〜60年程度、等級3は75〜90年程度です(等級1は建築基準法程度)。
劣化対策等級と耐震等級の違いは何ですか?
劣化対策等級は構造躯体の劣化のしにくさ(耐久性)を示し、耐震等級は地震に抵抗する度合いを示します。どちらも等級1〜3があり、3が最も性能が高いです。
