建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 構造計算の基礎 > 屋根勾配とは?1分でわかる意味、計算、角度、3寸

屋根勾配とは?1分でわかる意味、計算、角度、3寸

この記事の要点

屋根勾配とは屋根につける傾きのことで、屋根材の種類に応じて必要な最低勾配が法令で定められている。

勾配は「○寸勾配」や「○:10」のように表記され、角度への換算にはアークタンジェントを使う。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


屋根勾配とは、屋根につける傾きのことです。屋根は、室内に雨や雪が入らないよう防ぎます。また、それらが流れる傾きが必要です。屋根材の種類に応じて、最低限必要な屋根勾配は変わります。今回は、屋根勾配の意味、計算と角度、3寸勾配の意味について説明します。


※多雪地域では、落屑屋根という急勾配の屋根を採用することもあります。落屑屋根は、下記が参考になります。

雪下ろしによる積雪荷重は?1分でわかる意味、積雪荷重、屋根勾配

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

屋根勾配とは?

屋根勾配とは、屋根につける傾きのことです。下図をみてください。これが屋根勾配です。

屋根勾配

屋根は、雨や雪を適切に流す目的があります。雨が流れなければ、屋根の上で溜まり、雨漏りの原因となるからです。雨の重さで、屋根が落ちる可能性もあります。そこで屋根勾配は、所定の勾配を付けます。


屋根勾配は、屋根材の種類で変わります。下記に整理しました。


金属板瓦棒葺 ⇒ 2/10

金属板平葺 ⇒ 2.5/10

アスファルト防水 ⇒ 1/100

日本瓦引掛け桟瓦葺 ⇒ 4/10

繊維強化セメント板葺 ⇒ 3.5/10

アスファルトシングル葺 ⇒ 3/10


アスファルト防水は屋根材では無いですが、コンクリート屋根の防水として使います。


雪が沢山積もる、多雪地域では上記の屋根勾配より急な傾きとします。一般的な傾きでは、雪が落ちないからです。屋根に雪が積もらないよう、急こう配にした屋根を、落雪屋根といいます。※落雪屋根の意味は、下記も参考になります。

雪下ろしによる積雪荷重は?1分でわかる意味、積雪荷重、屋根勾配


また建築基準法では、屋根の角度を60度以上にすることで、構造計算上、屋根に積もる雪荷重を無視することが可能です。

積雪荷重とは?1分で分かる計算方法と地域による違い

屋根勾配、角度の計算

建築図面では、屋根勾配を「1:100」や「3:10」のように書きます。例えば下図の描き方です。

屋根勾配の書き方

3:10の屋根勾配を角度に換算します。角度の計算は、三角関数で勉強しました。アークタンジェントを計算すれば良いです。よって、


θ=Atan(3/10)=0.291


上記はラジアンの値なので、慣れている度数法に直すと、


θ=0.291*180/3.14=16.69度


です。※ラジアンから角度への変換は、下記が参考になります。

ラジアンから角度への変換は?1分でわかる求め方、式、計算ツール


逆に角度が分かっていて、屋根勾配が「〇:〇」になるか計算するときは、上記と逆の計算をすればよいです。角度が分かっているので、底辺の長さを任意に決めてやれば、高さが分かりますね。下記も参考になります。

屋根勾配の計算方法は?1分でわかる計算、勾配係数と角度の一覧、1寸、4寸との関係

100分の1勾配とは?1分でわかる意味、1/100勾配の計算、角度の求め方

屋根勾配と3寸の意味

下図の勾配を、3寸勾配(さんすんこうばい)といいます。4:10なら4寸勾配です。建築の実務では、角度で呼ぶより「〇寸」ということも多いです。言い方を是非覚えてくださいね。

3寸勾配の角度は?1分でわかる値、計算方法、4寸、6寸勾配の角度、折板屋根勾配との関係

2寸勾配の角度は?1分でわかる値、計算方法、6寸勾配の角度、30度の勾配は何寸?

混同しやすい用語

屋根勾配

屋根につける傾きのことで、雨水や雪を流すために必要な傾斜を示す。屋根材の種類に応じた最低勾配がある。

陸屋根(勾配なし)とは対照的に、勾配屋根は「○寸」や「○:10」で表記され、角度に換算できる点が異なる。

陸屋根(ろくやね)

屋根面が水平(勾配なし)の屋根のこと。アスファルト防水など防水処理が不可欠であり、勾配は1/100程度の僅かな水勾配を設ける。

勾配屋根が傾きによって雨水を排水するのに対して、陸屋根は防水層で雨水を処理する点が根本的に異なる。

試験での問われ方|管理人の一言

建築士試験では屋根材ごとの最低勾配(例:金属板瓦棒葺2/10、日本瓦4/10)が頻出であり、数値の大小関係を問う問題が多い。

屋根材名と最低勾配の数値を対応させてリストで覚え、多雪地域では通常より急勾配になることも押さえておこう。

屋根勾配を整理した表を示します。

屋根材の種類最低屋根勾配備考
金属板瓦棒葺2/10緩勾配に対応
アスファルト防水1/100陸屋根・コンクリート屋根に使用
日本瓦引掛け桟瓦葺4/10急勾配が必要
アスファルトシングル葺3/10住宅屋根に多用

まとめ

今回は屋根勾配について説明しました。意味が理解頂けたと思います。屋根は、雨や雪を適切に流すため勾配が必要です。屋根の種類によって屋根勾配は変わります。屋根勾配の描き方、角度の計算法など覚えてくださいね。下記も併せて参考にしてくださいね。

陸屋根の読み方は?1分でわかる読み方、勾配、構造との関係

屋根勾配の計算方法は?1分でわかる計算、勾配係数と角度の一覧、1寸、4寸との関係

五寸(5寸)勾配の角度は?1分でわかる値と計算、角度表、3寸勾配、3/100の角度は?

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する


▼スポンサーリンク▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造計算の基礎 > 屋根勾配とは?1分でわかる意味、計算、角度、3寸
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事