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屋根勾配とは、屋根につける傾きのことです。屋根は、室内に雨や雪が入らないよう防ぎます。また、それらが流れる傾きが必要です。屋根材の種類に応じて、最低限必要な屋根勾配は変わります。今回は、屋根勾配の意味、計算と角度、3寸勾配の意味について説明します。
※多雪地域では、落屑屋根という急勾配の屋根を採用することもあります。落屑屋根は、下記が参考になります。
雪下ろしによる積雪荷重は?1分でわかる意味、積雪荷重、屋根勾配
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屋根勾配とは、屋根につける傾きのことです。下図をみてください。これが屋根勾配です。
屋根は、雨や雪を適切に流す目的があります。雨が流れなければ、屋根の上で溜まり、雨漏りの原因となるからです。雨の重さで、屋根が落ちる可能性もあります。そこで屋根勾配は、所定の勾配を付けます。
屋根勾配は、屋根材の種類で変わります。下記に整理しました。
金属板瓦棒葺 ⇒ 2/10
金属板平葺 ⇒ 2.5/10
アスファルト防水 ⇒ 1/100
日本瓦引掛け桟瓦葺 ⇒ 4/10
繊維強化セメント板葺 ⇒ 3.5/10
アスファルトシングル葺 ⇒ 3/10
アスファルト防水は屋根材では無いですが、コンクリート屋根の防水として使います。
雪が沢山積もる、多雪地域では上記の屋根勾配より急な傾きとします。一般的な傾きでは、雪が落ちないからです。屋根に雪が積もらないよう、急こう配にした屋根を、落雪屋根といいます。※落雪屋根の意味は、下記も参考になります。
雪下ろしによる積雪荷重は?1分でわかる意味、積雪荷重、屋根勾配
また建築基準法では、屋根の角度を60度以上にすることで、構造計算上、屋根に積もる雪荷重を無視することが可能です。
建築図面では、屋根勾配を「1:100」や「3:10」のように書きます。例えば下図の描き方です。
3:10の屋根勾配を角度に換算します。角度の計算は、三角関数で勉強しました。アークタンジェントを計算すれば良いです。よって、
θ=Atan(3/10)=0.291
上記はラジアンの値なので、慣れている度数法に直すと、
θ=0.291*180/3.14=16.69度
です。※ラジアンから角度への変換は、下記が参考になります。
ラジアンから角度への変換は?1分でわかる求め方、式、計算ツール
逆に角度が分かっていて、屋根勾配が「〇:〇」になるか計算するときは、上記と逆の計算をすればよいです。角度が分かっているので、底辺の長さを任意に決めてやれば、高さが分かりますね。下記も参考になります。
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下図の勾配を、3寸勾配(さんすんこうばい)といいます。4:10なら4寸勾配です。建築の実務では、角度で呼ぶより「〇寸」ということも多いです。言い方を是非覚えてくださいね。
3寸勾配の角度は?1分でわかる値、計算方法、4寸、6寸勾配の角度、折板屋根勾配との関係
2寸勾配の角度は?1分でわかる値、計算方法、6寸勾配の角度、30度の勾配は何寸?
今回は屋根勾配について説明しました。意味が理解頂けたと思います。屋根は、雨や雪を適切に流すため勾配が必要です。屋根の種類によって屋根勾配は変わります。屋根勾配の描き方、角度の計算法など覚えてくださいね。下記も併せて参考にしてくださいね。
屋根勾配の計算方法は?1分でわかる計算、勾配係数と角度の一覧、1寸、4寸との関係
五寸(5寸)勾配の角度は?1分でわかる値と計算、角度表、3寸勾配、3/100の角度は?
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