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傾斜の計算方法|勾配・角度・斜辺の長さと屋根勾配・筋交いへの応用

この記事の要点

傾斜の計算では、tanθ(勾配)・sinθ(高さ/斜辺)・cosθ(水平/斜辺)の三角関数を使います。

屋根勾配を「5寸勾配」のような割合で表す日本の慣習も理解しておく必要があります。

屋根勾配の角度換算・筋交い(ブレース)の斜辺長計算・階段の蹴上げ・踏面比率まで実務設計者の目線で解説します。

建築では、傾斜角の計算、斜辺の長さなど、三角関数を使う機会が多いです。

この記事では、傾斜の計算とは何か、傾斜の計算はどう計算するのかを整理します。

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建築では、勾配のついたスロープや屋根、ブレースの長さの、勾配の高さ、傾斜面の長さ、傾斜角を計算します。

よって、傾斜の計算は、必ず理解する必要があります。

今回は、勾配の高さ、長さ、傾斜の角度の計算法について説明します。

※建築では、数学を使うことも多いです。

特に、三角関数は必須なので覚えてくださいね。

下記が参考になります。

建築士試験に必要な数学とは?実務設計者が教える範囲・公式と学習の優先順位

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傾斜の計算とは?

傾斜の計算は、三角関数を理解していれば簡単です。下図をみてください。底辺の長さa、高さb、斜辺の長さcの三角形があります。

傾斜と三角形


このとき、a、b、cは下記の関係があります。


上記を三平方の定理、ピタゴラスの定理といいます。また、2つの値を二乗して足し合わせ、ルート(平方根)した値を、「二乗和の平方根」といいます。下記が参考になります。

ピタゴラスの定理とは?建築・構造計算でよく使う3:4:5の関係と証明

二乗和の平方根とは?意味、計算式、三平方の定理・合力への応用


上記より、三角形の斜辺の長さは、底辺と高さがわかれば計算できます。


次に勾配の角度を計算します。底辺aと高さb、角度θの関係は下記です。


なお、上記の値はラジアン表記なので、馴染みのある度で知りたいときは下式で計算します。


Atanはtanの逆数です。180/3.14は、概ね「60」です。概算的には、ラジアンの値に60を掛ければ算定できますね。


※ラジアンについては、下記が参考になります。

ラジアンから角度への変換は?1分でわかる求め方、式、計算ツール

勾配の高さと、斜辺の長さの計算

具体的に勾配の高さと、斜辺の長さを計算しましょう。下図に斜辺の長さと底辺の長さが分かる三角形があります。この勾配の高さを計算してください。

勾配の高さの計算

斜辺が6.0m、底辺が5.0mです。三平方の定理を、高さを求める式に変換します。


c=6.0m、a=5.0mなので、

です。※勾配については、下記も参考になります。

勾配の計算方法とは?1/100・パーセント・単位の関係をわかりやすく解説

傾斜の角度の計算

次に傾斜の角度を計算します。角度はラジアンでなく、度表示としてください。勾配の条件は下図とします。

傾斜の角度

底辺a=5.0m

勾配の高さb=3.3m

です。電卓やエクセルは、ラジアンの結果です。度表示したいときは、「180/π」をかけてくださいね。下記も参考になります。

ラジアンから角度への変換は?1分でわかる求め方、式、計算ツール

傾斜の計算を整理した表を示します。

項目内容備考
斜辺の長さC=√(a2+b2)(三平方の定理)底辺aと高さbから計算
傾斜角(ラジアン)θ=Atan(b/a)Atanはtanの逆関数
傾斜角(度)θ=Atan(b/a)×180/πラジアンに180/πを乗じて変換

まとめ

今回は傾斜の計算について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

建築では、傾斜角の計算、斜辺の長さなど、三角関数を使う機会が多いです。

構造では、ブレース(筋交い)の長さを計算するときなどに使います。

必ず使う計算式なので、是非覚えてくださいね。

下記も合わせて学習しましょう。

勾配の計算方法とは?1/100・パーセント・単位の関係をわかりやすく解説

勾配と分数の表記は?1分でわかる意味、スロープ勾配の計算、パーセントとの関係

勾配の1/50とは?1分でわかる意味、1/100、1/12、1:2の角度と計算方法

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理解度チェック

Q.

傾斜の計算で斜辺の長さはどう求めますか?

答えを見る

三角関数(三平方の定理・ピタゴラスの定理)を使います。底辺a・高さb・斜辺cの直角三角形でa2+b2=c2の関係があり、底辺と高さがわかれば斜辺が計算できます。例えば斜辺c=6.0m・底辺a=5.0mのとき、高さb=√(c2−a2)=√(6.02−5.02)≒3.32mとなります。

Q.

傾斜の角度を「度」で求めるには?

答えを見る

底辺aと高さb、角度θはtanθ=b/aの関係です。θ=Atan(b/a)で求まりますが、これはラジアン表記なので、度で知りたいときは「180/π」(≒180/3.14≒60)を掛けます。概算的にはラジアンの値に約60を掛ければ角度(度)が求まります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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