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ビルドh鋼とは、鋼板を溶接しH形とした鋼材です。普通、h鋼はロールh鋼を使いますが、応力が大きい場合など、必要に応じてビルドh鋼とします。ビルドh鋼は規格が無い、オーダーメイド品だと思ってください。今回はビルドh鋼の意味、規格、重量、溶接について説明します。
※ロール、h鋼の意味は、下記の記事が参考になります。
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ビルドh鋼とは、鋼板を溶接しH形につくった鋼材です。鋼板の厚みや幅を自由に決められます(平鋼の規定による)。例えば、ロールh鋼にH-200x100x5.5x8という鋼材があります。
この材料を、必要に応じて
BH-200x100x16x19
に変えても良いのです。上記のビルドh鋼では、フランジに19×100、ウェブに16×162という鋼板2枚を使っています。h形にするため、ウェブに開先をつけフランジとなる鋼板と溶接します。
※フランジ、ウェブの意味、溶接については、下記の記事が参考になります。
設計者が自由に断面を設定できるビルドh鋼ですが、コストが高いです。よって、基本的にはロールh鋼を使います。ただし、応力が大きい場合、納まり上、断面をつくりたい場合、ビルドh鋼とします。
ビルドh鋼の記号は、
BH
です。これはBH(びるどえいち)を意味します。ロールh鋼との違いがわかるよう、記号を忘れないよう注意しましょう。
前述したように、ビルドh鋼では、設計者が自由に、幅や板厚を設定できます。よって、規格はありません。ただし、鋼板の厚みは平板の規定に準拠します。例えば、PL-10やPL-11という厚みは無いです。
平鋼の意味は、下記の記事が参考になります。
平鋼とは?1分でわかる意味、規格、重量、読み方、フラットバーとの違い
ビルドh鋼の重量は、計算で算定できます。ウェブの厚み・幅、フランジの厚み・幅を下記のように規定します。
ウェブ厚み ⇒ tw
ウェブ長さ ⇒ bw
フランジ厚み ⇒ tf
フランジ幅 ⇒ bf
あとは、ウェブとフランジの断面積を求め、鋼の単位体積重量(7.85t/m3)を掛ければ、長さ当たりのビルドh鋼の重量が計算できます。鋼の単位体積重量は、下記の記事が参考になります。
単位体積重量とは?1分でわかる意味、一覧、土と水の値、記号、求め方
ビルドh鋼をつくるとき、まず、ウェブに開先をとります。あとは、フランジとウェブを溶接して一体化します。ビルドh鋼は、鋼板を溶接してつくるh形鋼です。ロールh鋼とは、製造方法が違います。
※ロールh鋼、開先の意味は、下記の記事が参考になります。
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今回はビルドh鋼について説明しました。意味が理解頂けたと思います。ビルドh鋼は、鋼板を溶接し、板厚や板幅など自由に設定してつくるh形鋼です。板厚や幅を自由に決められるので、納まりや応力が厳しい箇所に利用されます。ビルドh鋼の意味、記号など覚えてください。構造図では、注釈なく「BH-」と書くことが多いので注意しましょう。下記の記事も併せて参考になります。
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