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ビルドH鋼とは?ロールH鋼との比較・鋼板3枚溶接の製法・コスト面を解説

この記事の要点

ビルドh鋼(BH)とは、鋼板を溶接してH形に製作した鋼材で、板厚や板幅を設計者が自由に設定できます。

規格品のロールh鋼と異なりオーダーメイドで、コストは高いです。

重量は断面積×鋼の単位体積重量(7.85t/m3)で計算でき、ウェブに開先をとってフランジと溶接して製作します。

この記事では、ビルドH鋼とは何か、コスト面を解説とは何か、ビルドH鋼はどう求めるのかを整理します。

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ビルドh鋼とは、鋼板を溶接しH形とした鋼材です。

普通、h鋼はロールh鋼を使いますが、応力が大きい場合など、必要に応じてビルドh鋼とします。

ビルドh鋼は規格が無い、オーダーメイド品だと思ってください。

今回はビルドh鋼の意味、規格、重量、溶接について説明します。


※ロール、h鋼の意味は、下記の記事が参考になります。

ロール発注とは?1分でわかる意味、納期、鉄骨、鉄筋との関係

H形鋼(H鋼)とは?規格・寸法・材質・用途を解説

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ビルドh鋼とは?

ビルドh鋼とは、鋼板を溶接しH形につくった鋼材です。鋼板の厚みや幅を自由に決められます(平鋼の規定による)。例えば、ロールh鋼にH-200x100x5.5x8という鋼材があります。


この材料を、必要に応じて


BH-200x100x16x19


に変えても良いのです。上記のビルドh鋼では、フランジに19×100、ウェブに16×162という鋼板2枚を使っています。h形にするため、ウェブに開先をつけフランジとなる鋼板と溶接します。


※フランジ、ウェブの意味、溶接については、下記の記事が参考になります。

ウェブとフランジの違いとは?H形鋼のどこか・役割・覚え方を解説

溶接の種類と、隅肉溶接、突き合わせ溶接の特徴


設計者が自由に断面を設定できるビルドh鋼ですが、コストが高いです。よって、基本的にはロールh鋼を使います。ただし、応力が大きい場合、納まり上、断面をつくりたい場合、ビルドh鋼とします。

ビルドh鋼の記号

ビルドh鋼の記号は、


BH


です。これはBH(びるどえいち)を意味します。ロールh鋼との違いがわかるよう、記号を忘れないよう注意しましょう。

ビルドh鋼の規格

前述したように、ビルドh鋼では、設計者が自由に、幅や板厚を設定できます。よって、規格はありません。ただし、鋼板の厚みは平板の規定に準拠します。例えば、PL-10やPL-11という厚みは無いです。


平鋼は下記が参考になります。

平鋼とは?1分でわかる意味、規格、重量、読み方、フラットバーとの違い

ビルドh鋼の重量

ビルドh鋼の重量は、計算で算定できます。ウェブの厚み・幅、フランジの厚み・幅を下記のように規定します。


ウェブ厚み ⇒ tw

ウェブ長さ ⇒ bw

フランジ厚み ⇒ tf

フランジ幅 ⇒ bf


あとは、ウェブとフランジの断面積を求め、鋼の単位体積重量(7.85t/m3)を掛ければ、長さ当たりのビルドh鋼の重量が計算できます。鋼の単位体積重量は、下記の記事が参考になります。

単位体積重量とは?1分でわかる意味、一覧、土と水の値、記号、求め方

ビルドh鋼と溶接の関係

ビルドh鋼をつくるとき、まず、ウェブに開先をとります。あとは、フランジとウェブを溶接して一体化します。ビルドh鋼は、鋼板を溶接してつくるh形鋼です。ロールh鋼とは、製造方法が違います。


※ロールh鋼、開先の意味は、下記が参考になります。

圧延とは?1分でわかる意味、ロールとの関係、読み方、圧延工程との関係

開先(グルーブ)とは|V形・レ形の種類と完全溶け込み溶接の解説

混同しやすい用語

ロールh鋼(H形鋼)

圧延によって製造した規格品のH形鋼で、JISに定められた寸法のみ使用できます。

記号はHです。

ビルドh鋼(BH)が溶接製作で寸法自由・コスト高であるのに対して、ロールh鋼は圧延製造で規格寸法のみ・コスト低という点で異なります。

ビルドh鋼を整理した表を示します。

項目ビルドh鋼(BH)ロールh鋼(H形鋼)
製作方法鋼板を溶接して製作圧延で一体成形
サイズ自由度板厚・板幅を自由に設定可規格品のみ
コスト高い(オーダーメイド)低い(量産品)

まとめ

今回はビルドh鋼について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

ビルドh鋼は、鋼板を溶接し、板厚や板幅など自由に設定してつくるh形鋼です。

板厚や幅を自由に決められるので、納まりや応力が厳しい箇所に利用されます。

ビルドh鋼の意味、記号など覚えてください。

構造図では、注釈なく「BH-」と書くことが多いので注意しましょう。

下記も併せて参考になります。


ウェブとフランジの違いとは?H形鋼のどこか・役割・覚え方を解説

H形鋼(H鋼)とは?規格・寸法・材質・用途を解説

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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