この記事の要点
許容引張応力度とは、部材が許容できる引張応力度の値です。
引張応力度とは、引張力が作用するときの、部材に生じる応力度です。
この記事では、許容引張応力度とは何か、許容引張応力度はどう求めるのか、鉄筋とSS400でどう異なるのかを整理します。
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許容引張応力度とは、部材が許容できる引張応力度の値です。
引張応力度とは、引張力が作用するときの、部材に生じる応力度です。
許容引張応力度は、部材の断面算定に使います。
今回は引張応力度の意味、求め方、鉄筋やss400の引張応力度について説明します。
※応力度の意味は、下記の記事が参考になります。
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許容引張応力度とは、部材が許容できる引張応力度の値です。許容引張応力度には、下記の2つがあります。
・長期許容引張応力度
・短期許容引張応力度
短期許容引張応力度とは|木・RC・鋼材の値と長期許容引張応力度との違いを解説
長期許容引張応力度とは?1分でわかる意味、木、鉄筋コンクリート、鋼材の値と一覧、短期許容引張応力度との違いは?
長期荷重時の応力度は、長期許容引張応力度と比較します。短期荷重時の応力度は、短期許容引張応力度と比較してください。なお、応力度を許容応力度で除した値を、検定比といいます。検定比は下記の記事が参考になります。
検定比とは?1分でわかる意味、求め方、部材検定比と荷重、安全率
許容引張応力度の求め方は、下記です(鋼材の場合)。
長期許容引張応力度 F/1.5
短期許容引張応力度 F
Fを、「F値(えふち)」といいます。F値を基準強度といいます。F値は、材料毎に値が違います。※F値は、建築基準法告示に規定があります。例えば、SN400BのF値は、
鋼材厚さが40mm以下 235(N/m㎡)
鋼材厚さが40mm超え 215(N/m㎡)
です。よって、許容引張応力度は下記です。
長期許容引張応力度 F/1.5=156
短期許容引張応力度 F=235
※許容引張応力度の求め方は、材料毎に違います。例えば、コンクリートはF/30(長期)、木材は1.1F/3(長期)です。詳しくは政令89条からの規定が参考になります。下記も参考になります。
短期許容引張応力度とは|木・RC・鋼材の値と長期許容引張応力度との違いを解説
長期許容引張応力度とは?1分でわかる意味、木、鉄筋コンクリート、鋼材の値と一覧、短期許容引張応力度との違いは?
鉄筋の許容引張応力度は下記です。ただし、異形鉄筋の許容引張応力度は、上限値があります。
長期許容引張応力度 F/1.5=295/1.5=195(195を超える場合は195)
短期許容引張応力度 F=295
Sd295aの規格は下記が参考になります。
SD295Aの規格一覧|機械的性質・化学成分・鉄筋径(D10〜D16)
長期許容引張応力度 F/1.5=345/1.5=215(215を超える場合は215)
短期許容引張応力度 F=345
Sd345の規格は下記が参考になります。
SD345とは?SD295Aとの違い・引張強度・許容応力度を解説
長期許容引張応力度 F/1.5=390/1.5=195(195を超える場合は195)
短期許容引張応力度 F=390
Sd390の規格は下記が参考になります。
SD390とは|SD345との違い・降伏点390・長期許容応力度と適用部位
Ss400の許容引張応力度は下記です。
長期許容引張応力度 F/1.5=235/1.5=156
短期許容引張応力度 F=235
※ss400の規格は、下記が参考になります。
混同しやすい用語
引張応力度
部材に引張力が作用したときに生じる応力度のこと。
許容引張応力度は、この値の上限として設定される許容値です。
許容圧縮応力度
引張ではなく圧縮力に対する許容値。
引張と圧縮では材料ごとに値が異なり、混同しやすいので注意が必要です。
検定比
応力度を許容応力度で除した値。
断面算定では許容引張応力度との比較に検定比を用います。
| 材料 | 長期許容引張応力度 | 短期許容引張応力度 |
|---|---|---|
| SD295A(鉄筋) | 基準強度×2/3(≒196 N/mm2) | 基準強度(≒295 N/mm2) |
| SD345(鉄筋) | 基準強度×2/3(≒230 N/mm2) | 基準強度(≒345 N/mm2) |
| SS400(鋼材) | 基準強度×2/3(≒156 N/mm2) | 基準強度(≒235 N/mm2) |
| コンクリート | 引張耐力は原則0(ひび割れにより) | ? |
今回は許容引張応力度について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
許容引張応力度は、部材が許容できる引張応力度の値です。
許容応力度計算では、引張応力度が許容引張応力度を超えないことを確認します。
許容引張応力度の値は、基準強度を元に算定しましょう。
基準強度が違えば、許容引張応力度も変わります。
※下記の記事も併せて参考にしてください。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
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