建築学生が学ぶ構造力学

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  1. HOME > 構造計算の基礎 > 安定性とは?1分でわかる意味、安定性の高い建築物、安定構造と不安定構造

安定性とは?安定構造・不安定構造の判定方法と建築設計での確認ポイント

この記事の要点

構造力学の授業や試験で「この構造は安定か不安定か」という問題が出てきます。支点の数と反力の関係を把握しておくと、瞬時に判定できるようになります。

この記事では、安定性の意味と安定・不安定・静定・不静定の分類、建築設計での確認ポイントを解説します。

支点数が多いほど安定性は高まりますが、支点の多い不静定構造は思わぬ箇所に応力が集中する点にも注意が必要です。

この記事では、安定性とは何かを整理します。

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安定性とは、構造物が外力を受けても落ち着いた状態、変化が少ない状態となる性質です。

全ての建築物は安定性を有する必要があります。

今回は安定性の意味、安定性の高い建築物、安定構造と不安定構造について説明します。

安定構造物、不安定構造物の意味は、下記の記事も参考になります。

安定構造物とは|反力数・静定・不静定の判定方法と確認手順

不安定構造物とは?意味・判別法・反力の数と安定構造物との違い

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安定性とは?

安定性とは、構造物が外力を受けても落ち着いた状態、変化が少ない状態となる性質です。下図をみてください。建物に横から外力が作用しました。建物は外力を受けても、あまり変化が無く、落ち着いた状態です。この建物は、安定性を有しています。

安定性

次に下図をみてください。同じ外力が作用したとき、建物が横に倒れました(実際には、こんな建物は無いです)。これは安定性が無い建物です。

不安定性

建築物は、「あらゆる外力」に対して安定性を有する必要があります。似た用語に、「安全性」があります。詳細は、下記が参考になります。

建築物の安全性は?1分でわかる意味、建築基準法との関係

安定性の高い建築物

安定性の高い建築物の特徴として、


支点(重さを支持する点)が多いこと


が挙げられます。下図をみてください。片側だけで留まる梁(A)と、両側で留まる梁(B)があります。Aの梁は、片側の支点が壊れた途端、安定性を失います。冗長性の無い構造です。冗長性の意味は、下記が参考になります。

冗長性(じょうちょうせい)とは?建築構造での意味・読み方と持たせる方法

安定性の高い建築物

一方、Bは片方の支点が壊れても、急な崩壊(部材が壊れる可能性はあるが)は逃れる可能性があります。また、下図のように極端に支点が多い構造では、1つの支点が壊れても、別の支点に力が流れるでしょう。

極端に支点の多い建築物

ただし、支点の多い構造は「不静定構造」といい、思いもよらない箇所に力が集中するので注意しましょう。不静定構造の意味は、下記が参考になります。

静定構造物と不静定構造物の違いと特徴

安定構造と不安定構造

安定性のある構造物を安定構造、逆を不安定構造といいます。日本にある、ほとんどの建築物は安定構造です(古い建築物の中には、不安定構造もあるかもしれません)。詳細は、下記が参考になります。

安定構造物とは|反力数・静定・不静定の判定方法と確認手順

不安定構造物とは?意味・判別法・反力の数と安定構造物との違い

混同しやすい用語

安全性

安全性は建築物が荷重・外力に対して壊れない(耐える)性能を指します。

一方、安定性は外力を受けても変形が一定に収まり、力学的に成立している性質です。

安全性と安定性は関連しますが、意味が異なります。

不安定構造

安定性がない構造物を不安定構造といいます。

外力が加わると変形・崩壊してしまう状態であり、静定・不静定の概念とは区別して理解する必要があります。

安定性を整理した表を示します。

区分内容備考
安定構造外力で崩壊しない静定・不静定を含む
不安定構造外力で変形・崩壊する力学的に不成立
安定性の要件反力数=外力の釣り合い条件数静定・不静定と区別して理解

まとめ

今回は安定性について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

安定性は、外力を受けても落ち着いた状態、変化が少ない状態です。

建築物は安定性をもつ必要があります。

構造物の安定、不安定の意味を理解しましょう。

安定構造には、静定構造と不静定構造があります。

下記の記事も勉強しましょうね。

安定構造物とは|反力数・静定・不静定の判定方法と確認手順

静定構造物と不静定構造物の違いと特徴

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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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