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金属系アンカーをご存じでしょうか。あと施工アンカーの1つで、既存鉄筋コンクリート造躯体とアンカーを機械的に接合する方法です。今回は、そんな金属系アンカーについて説明します。
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金属系アンカーとは、既存鉄筋コンクリート躯体に孔を空け、その部分にアンカー本体を埋め込み機械的に接合するアンカー筋のことです。
もう少し具体的に説明します。下図をみてください。これは金属系アンカーの断面図です。
金属系アンカーは、既存鉄筋コンクリート内に埋め込んだアンカー筋に打撃力又は締付力を加えて、先端を拡張させます。この拡張部がコンクリート孔壁に引っ掛り抵抗力を発現します(くさび効果と言います)。
金属系アンカーが十分な抵抗力を発揮するには、先端の拡張部が十分に開く必要があります。ご覧の通り、金属系アンカーは「引っ掛り」により力を伝達する形式のため、引張力が作用する箇所には使用できません。
一般的に接着系アンカーが用いられます。※接着系アンカーについては下記が参考になります。
下表を見てください。金属系アンカー本体の材質を示しました。
JIS規格番号 | 規格名称 | 種類の記号の例 |
G3123 | みがき棒鋼 | SGD290-D SGD400-D |
G3507 | 冷間圧造用炭素鋼線材 | SWRCH8R SWRCH10R |
G3539 | 冷間圧造用炭素鋼線 | SWRCH8R SWRCH10R |
G4804 | 硫黄及び硫黄複合快削鋼線材 | SUM22 SUM23 |
下表を見てください。金属系アンカーの埋め込み長さなどを示しました。接着系アンカーよりも埋め込み長さが短いです。
アンカー本体 | ||
外形 da(mm) | 埋め込み深さ | 有効埋め込み深さ |
φ13 | 5da以上 | 4da以上 |
φ16 | ||
φ19 | ||
φ22 |
今回は金属系アンカーについて説明しました。金属系アンカーがどのように抵抗力を発現するのか理解しましょう。埋め込み深さや材質などは暗記する必要はありません。こういうものだな、と眺める程度でOKです。下記も併せて参考にしてください。
既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準・改修設計指針・同解説 耐震改修促進法に基づく国土交通省大臣認定耐震診断及び耐震改修に関する指針と解説より
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