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接着系アンカーをご存じでしょうか。あと施工アンカーの1つで、既存躯体とあと施工アンカーを接着剤により接合する工法の総称です。今回は、そんな接着系アンカーの意味、材質、埋め込み長さなどについて説明します。
※あと施工アンカーについては、下記が参考になります。
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前述したように接着系アンカーは、既存躯体に孔を空け接着剤を詰めます。そこにアンカー筋を差し込んで、躯体とアンカー筋を一体にする工法です。
下図をみてください。接着系アンカーの断面図ですが、躯体に孔を空けて樹脂カプセルを埋め込みます。次にアンカー筋を打撃、回転させ、カプセルごとアンカー筋を埋め込みます。カプセル内の樹脂が孔に溢れてアンカー筋と一体になります。
接着系アンカーには、回転・打撃式と打ち込み式があります。両者とも躯体に空けた孔にカプセルを埋め込みます。回転・打撃式に用いるアンカー筋は、先端部を片側斜め45度にカットし、アンカー筋に回転と打撃を加えアンカー筋を差し込みます。
打ち込み式に用いるアンカー筋は先端部を平先寸切り状として、ハンマーにより打撃して、接着剤と固着させる方法です。
工法により分類すると、主に2つです。1つはカプセル型、2つめは注入型です。カプセル型は前述した方法です。注入型は、接着剤を孔に注入する工法です。また、カプセル型には樹脂の有機系、無機系による違いがあります。注入型は、接着剤の現場調合式とカートリッジ式の2つがあります。
下表をみてください。接着系アンカー筋の材質を示しました。
JIS規格番号 | 規格名称 | 種類の記号の例 |
G3112 | 鉄筋コンクリート用棒鋼 | SD295A SD345 |
アンカー筋は一般の異形鉄筋が用いられ、SD295AとSD345です。
下表をみてください。これは接着系アンカーの埋め込み長さを示しています。
アンカー筋 | |||
呼び径 da | 埋込み深さ L | 増設壁への有効定着長さ Ln | 有効埋込み深さ 全長 |
D13 | 8da以上 | RC壁補強の場合 20da以上(ナット付き) 30da以上(ナットなし) ブレース補強の場合 6da以上(ナット付き) | 有効埋込み深さ(le) le=L-da 全長 ld=L+Ln+ナット高さ(ナット付きの場合) |
D16 | |||
D19 | |||
D22 |
有効埋め込み長さは、埋め込み長さからアンカー筋の呼び径を引いた値です。有効長さが満足するように注意しましょう。
今回は接着系アンカーについて説明しました。接着系アンカーの仕組みを理解できたと思います。接着系アンカーの詳しい仕組みよりも、接着系アンカーがどういうものか理解できればOKです。金属系アンカーは下記が参考になります。
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