この記事の要点
円形断面とは、円形の形状を持つ部材断面です。断面二次モーメントはI=πd⁴/64(d:直径)、断面係数はZ=πd³/32で求めます。
軸(シャフト)や丸棒の断面に円形が多い理由は、回転軸に均等なねじり剛性を持つためです。どの方向からも同じ断面二次モーメントを持つ(等方的)ため、ねじりに対して最も合理的な断面形状です。建築では杭・RC柱・鉄骨の丸形断面鋼管で使われます。
円形断面は、柱や鉄筋の形状として使います。
この記事では、円形断面とは何か、円形断面はどう求めるのかを整理します。
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円形断面(えんけいだんめん)とは、丸い形状(円形)の断面です。円形断面は、柱や鉄筋の形状として使います。今回は円形断面の意味、断面係数、断面二次モーメント、せん断応力の求め方について説明します。
断面係数、断面二次モーメントの求め方は、下記が参考になります。
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円形断面とは、下図に示す形状の断面です。「円(えん)」や「丸(まる)」ともいいます。
円と直径、半径の意味は、下記が参考になります。
φ(ファイ)とは?直径を示す記号の意味・読み方・使い方と表記
半径とは?rの記号・直径・d・φとの違いと建築断面計算での使い方
建築物の柱や鉄筋の形状に、円形断面を使います。ただ建築物には、円形断面よりも円筒断面を使うことが多いです。円筒の意味は、下記が参考になります。
円の直径、円周とは?1分でわかる意味、円周や断面積から半径、直径
また、円筒断面の鋼材を、鋼管といいます。詳細は、下記が参考になります。
一般構造用炭素鋼鋼管(STK400)とは|読み方・単位重量・規格
円形断面の断面係数は、
πd^3/32
です。πは円周率、dは円の直径です。断面係数を計算しましょう。
半径が5cmなので直径は10cmですね。よって断面係数は、
πd^3/32=π10x10x10/32=98.1cm3
です。円形断面の値だけでなく、円筒断面の断面係数も理解しましょう。断面係数の意味、求め方、公式は下記の記事も参考になります。
円形断面の断面二次モーメントは、下式で計算します。
πd^4/64
円の断面二次モーメントを計算しましょう。直径は10cmですね。
πd^4/64=πx 10x10x10x10/64=490cm4
です。断面二次モーメントの意味、公式は下記の記事が参考になります。
円形断面に生じるせん断応力を下図に示します。
上図のように、せん断応力は断面に均一に作用するわけでは無いです。ほとんどの断面で、断面の中心でせん断応力が最大となり、縁部分で「ゼロ(0)」になります。円形断面の最大せん断応力度は、下式で計算します。
Τmax=4/3×Q/A
4/3は、最大せん断応力度を平均せん断応力度で除した値、Qはせん断力、Aは断面積です。最大せん断応力度の考え方、計算方法は、下記が参考になります。
混同しやすい用語
断面係数
断面係数(Z=I/y)は曲げ応力度の算出に使い、断面二次モーメントはたわみ・剛性計算に使います。
役割が異なります。
断面二次半径
断面二次半径(r=√(I/A))は細長比の計算に使う断面定数で、座屈検討時に重要です。
曲げ応力度
曲げ応力度は断面に曲げモーメントが作用するときの応力で、せん断応力度とは作用方向・分布が異なります。
円形断面を整理した表を示します。
| 断面性能 | 公式 | 備考 |
|---|---|---|
| 断面係数 | Z=πd3/32 | 曲げ応力度の算出に使用 |
| 断面二次モーメント | I=πd4/64 | たわみ・剛性の計算に使用 |
| 最大せん断応力度 | Τmax=4/3×Q/A | 断面中心で最大、縁部でゼロ |
今回は円形断面について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
円形断面は、円形の断面です。
建築物の柱や鉄筋の形状に使われます。
断面係数、断面二次モーメントの求め方を覚えましょう。
また、似た形状に「円筒断面」があります。
鉄骨造ではよく使う断面なので、是非覚えましょうね。
下記が参考になります。
円筒の面積の求め方|側面積・底面積・表面積の公式と建築柱・配管計算への活用
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円形断面の断面係数・断面二次モーメントの公式と計算は?
円形断面の断面係数はZ=πd3/32、断面二次モーメントはI=πd4/64(d直径)です。例えば直径10cmなら、Z=π×103/32≒98.1cm3、I=π×104/64≒490cm4です。建築物の柱や鉄筋の形状に円形断面を使います(ただし円筒断面=鋼管を使うことが多い)。
円形断面のせん断応力の特徴と最大値は?
せん断応力は断面に均一には作用せず、断面の中心で最大、縁部分でゼロになります。円形断面の最大せん断応力度はτmax=4/3×Q/A(4/3は最大せん断応力度を平均せん断応力度で除した値、Qせん断力、A断面積)です。軸(シャフト)に円形が多いのは、どの方向からも同じ断面二次モーメントを持つ(等方的)ためねじりに合理的だからです。
