この記事の要点
重ね梁は2本の梁を単に重ねたもので一体化なし。合成梁は一体化したものです。同じ断面なら合成梁の断面二次モーメントは重ね梁の4倍になります。
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重ね梁とは、2本の梁を重ね合わせたものです。2本の梁は重ねただけで一体化されていません。2本の梁を一体化したものを、合成梁といいます。今回は重ね梁の意味、合成梁との違い、断面二次モーメント、曲げ剛性の計算方法について説明します。
断面二次モーメント、曲げ剛性の意味は、下記が参考になります。
断面二次モーメントとは?1分でわかる意味、計算式、h形鋼、公式
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重ね梁とは、2本の梁を単に重ね合わせたものです。下図を見てください。これが重ね梁です。
重ね梁は2つの梁を重ねただけで、一体化するような接合を施していません。逆に、2つの梁を一体化するよう接合したものを「合成梁」といいます。下図をみてください。重ね梁と合成梁があります。どちらの方が「強い」と思いますか?
正解は合成梁です。同じ梁断面を用いた場合、合成梁の方が4倍も剛性が高いです。剛性の意味は、下記が参考になります。
重ね梁は「かさねばり」と読みます。合成梁は「ごうせいばり」です。
重ね梁と合成梁の違いを下記に示します。
重ね梁 ⇒ 2本の梁を単に重ねたもの。梁2本分の強さとなる。
合成梁 ⇒ 2本の梁が一体化するよう接合したもの。梁2本分以上の強さが得られる。
RCスラブと鉄骨梁を頭付きスタッドで一体化した梁を、合成梁ともいいます。頭付きスタッドの意味は、下記が参考になります。
スラブと鉄骨梁による合成梁は、下記の書籍が参考になります。
下図をみてください。2本の梁を重ねた、重ね梁があります。幅はb、高さはhです。重ね梁の断面二次モーメントを計算しましょう。
重ね梁は、各梁が単体で力に抵抗します。よって断面二次モーメントは、梁2本分の値と考えればよいです。1つの梁の断面二次モーメントは、
I=bh3/12
なので、2本分の梁(重ね梁)では
2×I=2×bh3/12=bh3/6
です。曲げ剛性とは、ヤング係数と断面二次モーメントをかけた値です。よって、重ね梁の曲げ剛性は、下記です。
Ebh3/6
下図のように、2本の梁が一体化するよう接合します。合成梁の断面二次モーメントを計算しましょう。2つの梁は一体化されています。よって、1つの大きな梁と考えてIを算定すれば良いです。高さ2h、幅はbなので、
I=b(2h)3/12=8bh3/12=2bh3/3
です。重ね梁と合成梁の、断面二次モーメントを比較しましょう。
重ね梁 I=bh3/6
合成梁 I'=2bh3/3
I'/I=4
より、合成梁の方が重ね梁より4倍も強いことが確認できました。
混同しやすい用語
重ね梁
2本の梁を単に重ねただけで一体化していないもの。各梁が独立して曲げに抵抗するため、断面二次モーメントは各梁の和になります。
合成梁
2本の梁を一体化したもの。一体として曲げに抵抗するため、断面二次モーメントが重ね梁の4倍になります。
重ね梁と合成梁を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 重ね梁の断面二次モーメント | I=bh³/6(2本分) | 各梁が独立して抵抗 |
| 合成梁の断面二次モーメント | I=2bh³/3(一体化) | 重ね梁の4倍の剛性 |
| 主な違い | 梁の一体化の有無 | 接合方法が重要 |
今回は重ね梁について説明しました。意味が理解頂けたと思います。重ね梁は、2本の梁を単に重ねたものです。合成梁との違いを理解しましょう。また、断面二次モーメントの計算方法も覚えてください。難しくは無いです。考え方を勉強しましょうね。下記の記事も参考にしてください。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
重ね梁は剛性が低く変形しやすいです。実務では合成梁や一体化した断面が多く使われます。断面二次モーメントの計算で差がよくわかります。