建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 構造力学の基礎 > 均質性とは?意味・等方性との違い・不均質性・異方性との関係を解説

均質性とは?意味・等方性との違い・不均質性・異方性との関係を解説

この記事の要点

均質性(homogeneity)は材料の性質が場所によらず一定であることを意味し、等方性(isotropy)は方向によらず性質が一定であることを意味するため、2つは異なる概念

構造計算では均質・等方体を仮定することが多いが、木材・繊維材料は異方性・不均質性をもつため注意が必要です。

この記事では、均質性とは何か、等方性とどう違うのかを整理します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


均質性均質性(きんしつせい)とは、材料の性質が位置によらず一定のものです。

鋼は均質性を持つ材料です。

似た用語に不均質性、等方性、異方性があります。

今回は均質性の意味、等方性との違い、不均質性、異方性との関係について説明します。

等方性、異方性の意味は下記が参考になります。

異方性とは?等方性との違いと木材・FRP・積層板の例

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

均質性とは?

均質性(きんしつせい)とは、材料の性質が位置によらず一定のものです。等質性ともいいます。また、似た用語に等方性があります。等方性は、どの方向にでも材料の性質が一定のものです。等方性の意味は、下記が参考になります。

異方性とは?等方性との違いと木材・FRP・積層板の例


均質性である材料として、



があります。鋼は、どの方向から荷重を加えても材質が変わりません。計算と実際の挙動に差が少なく、扱いやすい材料です。鋼は、等方性でもあります。


一方、木は節(ふし)がある部分、無い部分というように、位置により材料の性質が違います。これを不均質性といいます。

均質性の読み方

均質性は、「きんしつせい」と読みます。関係用語の読み方は下記です。


等質性 ⇒ とうしつせい

等方性 ⇒ とうほうせい

異方性 ⇒ いほうせい


等方性、異方性の意味は、下記が参考になります。

異方性とは?等方性との違いと木材・FRP・積層板の例

均質性と等方性の違い

均質性と等方性の違いを、下記に示します。


均質性 ⇒ 位置によらず一定の性質の材料

等方性 ⇒ どの方向でも同じ性質の材料


上記の通り、微妙に違いますね。鋼は均質性であり、等方性な材料です。鋼は、物体の位置が変わっても性質は同じですね。また、どの方向に対しても性質が同じです。一方、木は不均質性であり、異方性をもつ材料です。

均質性と不均質性、異方性との関係

均質性と不均質性、異方性の違いを下記に示します。


不均質性 ⇒ 位置ごとに性質が違う材料

異方性 ⇒ 方向ごとに性質が違う材料


例えば、木は節のある部分と無い部分があります。当然、節があると性質が変わります。つまり、材料の性質が「位置に影響」しています。よって、不均質性です。


また、木は繊維方向と繊維直交方向で、強度が違います。これが異方性です。鋼は、どの方向から引張っても同じ強度です。異方性の意味は、下記が参考になります。

異方性とは?等方性との違いと木材・FRP・積層板の例


木の性質は、下記が参考になります。

木材の許容応力度とは?基準強度Fc・Fbと長期・短期の計算方法

混同しやすい用語

均質性

材料の性質が位置(場所)によらず一定であること。

等方性

材料の性質が方向によらず一定であること。

均質性とは異なる概念。

均質性に関連する材料の性質を整理した表を示します。

性質の分類意味代表的な材料
均質性位置によらず性質が一定鋼材
不均質性位置によって性質が異なる木材・コンクリート
等方性・異方性方向によって性質が変わるかどうか等方:鋼、異方:木材

鋼材は均質・等方の材料なので、方向や位置によらず同じ強度として扱えます。

構造計算がシンプルになる要因のひとつです。

これに対して木材は繊維方向と繊維直交方向で強度が大きく変わる異方性材料で、木造設計では接合部の向きや荷重の作用方向を丁寧に確認する必要があります。

均質性・等方性の概念は試験でも問われますが、実務では「材料の性質をどう計算に反映させるか」という判断の基礎として身についていくものです。

まとめ

今回は均質性について説明しました。意味が理解頂けたと思います。均質性は、位置によらず性質が一定の材料です。似た用語に、不均質性、等方性や異方性があります。意味や均質性との違いを覚えましょう。下記の記事も参考になります。

異方性とは?等方性との違いと木材・FRP・積層板の例

木材の許容応力度とは?基準強度Fc・Fbと長期・短期の計算方法

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

理解度チェック

Q.

均質性(等質性)とは何で、代表的な材料は何ですか。

答えを見る

材料の性質が位置(場所)によらず一定であることです。代表的な材料は鋼で、物体の位置が変わっても性質が同じです。計算と実際の挙動の差が少なく扱いやすい材料です。

Q.

均質性と等方性の違いを答えてください。

答えを見る

均質性は「位置によらず一定の性質」、等方性は「どの方向でも同じ性質」を指す異なる概念です。鋼は均質性であり等方性でもあります。

Q.

木材が不均質性かつ異方性とされる理由を答えてください。

答えを見る

木は節のある部分とない部分で性質が変わり「位置」によって性質が異なるため不均質性です。また繊維方向と繊維直交方向で強度が違い「方向」によって性質が異なるため異方性です。木造設計では接合部の向きや荷重の作用方向を丁寧に確認する必要があります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造力学の基礎 > 均質性とは?意味・等方性との違い・不均質性・異方性との関係を解説
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事