この記事の要点
均質性(homogeneity)は材料の性質が場所によらず一定であることを意味し、等方性(isotropy)は方向によらず性質が一定であることを意味するため、2つは異なる概念。
構造計算では均質・等方体を仮定することが多いが、木材・繊維材料は異方性・不均質性をもつため注意が必要です。
この記事では、均質性とは何か、等方性とどう違うのかを整理します。
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均質性均質性(きんしつせい)とは、材料の性質が位置によらず一定のものです。
鋼は均質性を持つ材料です。
似た用語に不均質性、等方性、異方性があります。
今回は均質性の意味、等方性との違い、不均質性、異方性との関係について説明します。
等方性、異方性の意味は下記が参考になります。
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均質性(きんしつせい)とは、材料の性質が位置によらず一定のものです。等質性ともいいます。また、似た用語に等方性があります。等方性は、どの方向にでも材料の性質が一定のものです。等方性の意味は、下記が参考になります。
均質性である材料として、
鋼
があります。鋼は、どの方向から荷重を加えても材質が変わりません。計算と実際の挙動に差が少なく、扱いやすい材料です。鋼は、等方性でもあります。
一方、木は節(ふし)がある部分、無い部分というように、位置により材料の性質が違います。これを不均質性といいます。
均質性は、「きんしつせい」と読みます。関係用語の読み方は下記です。
等質性 ⇒ とうしつせい
等方性 ⇒ とうほうせい
異方性 ⇒ いほうせい
等方性、異方性の意味は、下記が参考になります。
均質性と等方性の違いを、下記に示します。
均質性 ⇒ 位置によらず一定の性質の材料
等方性 ⇒ どの方向でも同じ性質の材料
上記の通り、微妙に違いますね。鋼は均質性であり、等方性な材料です。鋼は、物体の位置が変わっても性質は同じですね。また、どの方向に対しても性質が同じです。一方、木は不均質性であり、異方性をもつ材料です。
均質性と不均質性、異方性の違いを下記に示します。
不均質性 ⇒ 位置ごとに性質が違う材料
異方性 ⇒ 方向ごとに性質が違う材料
例えば、木は節のある部分と無い部分があります。当然、節があると性質が変わります。つまり、材料の性質が「位置に影響」しています。よって、不均質性です。
また、木は繊維方向と繊維直交方向で、強度が違います。これが異方性です。鋼は、どの方向から引張っても同じ強度です。異方性の意味は、下記が参考になります。
木の性質は、下記が参考になります。
木材の許容応力度とは?基準強度Fc・Fbと長期・短期の計算方法
混同しやすい用語
均質性
材料の性質が位置(場所)によらず一定であること。
等方性
材料の性質が方向によらず一定であること。
均質性とは異なる概念。
均質性に関連する材料の性質を整理した表を示します。
| 性質の分類 | 意味 | 代表的な材料 |
|---|---|---|
| 均質性 | 位置によらず性質が一定 | 鋼材 |
| 不均質性 | 位置によって性質が異なる | 木材・コンクリート |
| 等方性・異方性 | 方向によって性質が変わるかどうか | 等方:鋼、異方:木材 |
鋼材は均質・等方の材料なので、方向や位置によらず同じ強度として扱えます。
構造計算がシンプルになる要因のひとつです。
これに対して木材は繊維方向と繊維直交方向で強度が大きく変わる異方性材料で、木造設計では接合部の向きや荷重の作用方向を丁寧に確認する必要があります。
均質性・等方性の概念は試験でも問われますが、実務では「材料の性質をどう計算に反映させるか」という判断の基礎として身についていくものです。
今回は均質性について説明しました。意味が理解頂けたと思います。均質性は、位置によらず性質が一定の材料です。似た用語に、不均質性、等方性や異方性があります。意味や均質性との違いを覚えましょう。下記の記事も参考になります。
木材の許容応力度とは?基準強度Fc・Fbと長期・短期の計算方法
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均質性(等質性)とは何で、代表的な材料は何ですか。
材料の性質が位置(場所)によらず一定であることです。代表的な材料は鋼で、物体の位置が変わっても性質が同じです。計算と実際の挙動の差が少なく扱いやすい材料です。
均質性と等方性の違いを答えてください。
均質性は「位置によらず一定の性質」、等方性は「どの方向でも同じ性質」を指す異なる概念です。鋼は均質性であり等方性でもあります。
木材が不均質性かつ異方性とされる理由を答えてください。
木は節のある部分とない部分で性質が変わり「位置」によって性質が異なるため不均質性です。また繊維方向と繊維直交方向で強度が違い「方向」によって性質が異なるため異方性です。木造設計では接合部の向きや荷重の作用方向を丁寧に確認する必要があります。
