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溶接金網とは|規格・重量・重ね継手の長さ・定着長さを一覧で解説

この記事の要点

スラブ配筋の現場で溶接金網を使ったとき、重ね継手の長さを現場監督に聞かれて即答できなかった経験がある

鉄筋と異なるルールで、ピッチに依存するので覚え方に慣れが必要だ。

この記事では溶接金網の意味・JIS規格・重量・重ね継手の長さと定着長さの求め方を解説する。

溶接金網の重ね継手の長さは網目の1.5倍以上(かつ150mm以上)が一般的な規定で、通常の鉄筋継手とは異なる独自の基準がある。

この記事では、溶接金網とは何か、溶接金網はどう読むのかを整理します。

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溶接金網とは、鉄筋の種類の1つです。鉄線(細い径の鉄)を縦と横に配置し、交点を溶接したものです。


鉄線がメッシュ状に組み立てられた状態です。ワイヤーメッシュともいいます。


今回は溶接金網の意味、規格、重量、重ね継手の長さ、定着長さについて説明します。


※その他の鉄筋である、異形鉄筋と丸鋼は下記が参考になります。

異形鉄筋と丸鋼の違い、サイズ、機械的性質、化学成分、規格

丸鋼とは?SR235・SR295の規格・サイズ・重量を解説

溶接金網とは?

溶接金網は、鉄筋の種類の1つです。JISG3551に規定されます。下図をみてください。これが溶接金網です。

溶接金網

溶接金網は、鉄線を縦と横に配置し、交点を溶接で留めたものです。鉄線がメッシュ状に配置されるので、ワイヤーメッシュともいいます。


なお、溶接金網は、一般的な異形鉄筋の代わりに使えます(径6mm以上)。梁や柱、壁では使えませんが、スラブの鉄筋として利用できます。


ただ、あくまでも異形鉄筋が一般的です。特別な理由が無い限り、構造部材に溶接金網を使うことは避けてください。構造部材でない屋根の「押さえコンクリート」などに、用います。

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溶接金網の規格と重量

溶接金網の規格と重量を下記に示します。


CD4 0.099 kg/m

CD5 0.154 kg/m

CD5.5 0.187 kg/m

CD6 0.222 kg/m

CD7 0.302 kg/m

CD8 0.395 kg/m

CD9 0.499 kg/m

CD10 0.617 kg/m

CD13 1.042 kg/m

CD16 1.579 kg/m


CD4などは、溶接金網の呼び名です。CD4は、溶接金網の線径が4.0mmを意味します。


溶接金網の長期許容応力度短期許容応力度は下記です。


長期許容応力度 195 N/m㎡

短期許容応力度 295 N/m㎡


異形鉄筋のSD295Aと同等の許容応力度ですね。


溶接金網の鉄線には、丸鉄線と異形鉄線があります。丸鉄線はリブのない鉄線、異形鉄線はリブ付きの鉄線です。


溶接金網のメッシュのピッチは、50、75、100、150、200、250、300mmがあります。

溶接金網の重ね継手の長さ

溶接金網の重ね継手長さは、鉄筋コンクリート造構造計算規準に規定があります。横筋のピッチに50mmを加えた長さか、150mm以上とします。詳細は、鉄筋コンクリート構造計算規準をご確認ください。

鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説

溶接金網の定着長さ

溶接金網の定着長さは、仕口面から最外端の横筋までの長さを横筋間隔に50mm加えた長さかつ150mm以上です。

混同しやすい用語

異形鉄筋

リブ付きの棒状の鉄筋で、梁・柱・壁・スラブなど構造部材全般に使用できます。

溶接金網はスラブのみに使用が限定されるのに対して、異形鉄筋は使用箇所の制限がなく、一般的な構造部材に幅広く使われる点が異なります。

丸鉄線・異形鉄線

溶接金網を構成する線材の種類で、丸鉄線はリブのない鉄線、異形鉄線はリブ付きの鉄線です。

溶接金網そのものではなく、溶接金網を作る素材の違いを指すため、溶接金網の種類と混同しないよう注意が必要です。

溶接金網を整理した表を示します。

項目内容備考
重ね継手の長さ横筋ピッチ+50mm以上 かつ150mm以上RC構造計算規準に規定
定着長さ仕口面から最外端横筋まで+横筋間隔+50mm以上 かつ150mm以上端部の定着確保が重要
許容応力度(長期)195 N/mm2SD295Aと同等。JISG3551に規定

まとめ

今回は溶接金網について説明しました。意味が理解頂けたと思います。


溶接金網は、鉄線を縦と横に配置し交点を溶接したものです。メッシュ状になるので、ワイヤーメッシュともいいます。


スラブに限り、溶接金網を異形鉄筋の代わりに使うことも可能です。異形鉄筋とは異なる規定があるので、RC構造計算規準を確認したいですね。下記も併せて参考にしてください。

スラブとは?現役設計者が教える意味、特徴、役割、屋根スラブ、土間

異形鉄筋と丸鋼の違い、サイズ、機械的性質、化学成分、規格

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理解度チェック

Q.

溶接金網とは何ですか?

答えを見る

鉄線(細い径の鉄)を縦と横に配置し、交点を溶接したものです。メッシュ状になるためワイヤーメッシュともいいます。JIS G3551に規定され、スラブの鉄筋として異形鉄筋の代わりに使えます(梁・柱・壁には使えません)。

Q.

溶接金網の許容応力度や呼び名はどうなっていますか?

答えを見る

長期許容応力度195N/mm2・短期許容応力度295N/mm2で、異形鉄筋のSD295Aと同等です。「CD4」などの呼び名は線径を表し、CD4は線径4.0mmを意味します。

Q.

溶接金網の重ね継手の長さはどう決めますか?

答えを見る

通常の鉄筋とは異なる規定で、横筋のピッチに50mmを加えた長さ、かつ150mm以上とします(RC構造計算規準)。ピッチに依存する点が特徴です。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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